昨日昼ご飯を食べながらテレビを見ていた。テレビ朝日では、河村たかし・名古屋市長がゲストで生出演していた。名古屋市はコロナ感染者数が100人を超えた。何を話すか、興味を持って見ていたが、マスクをしながら話しているせいか、声が聴きとりづらい。そのうえ、Twitterで多くの人が指摘するとおり、酩酊しているかのような口調。スタジオの面々の質問の仕方も妙な敬語が耳障りで意味不明。河村氏はそんなに偉いのだろうか？ 怒らせると何かまずいことでもあるのだろうか……？むしろ怒らせるくらい突っ込んだ質問をしてほしいところだ。市長として飲み会の人数の目安など「わかりやすい」メッセージを出した方がよいのでは、と問われた河村氏、「どんちゃん騒ぎ、大騒ぎで飛沫を飛ばすのがまずい」などと答えていたが、何かバカバカしくなってきて、チャンネルをかえてしまった。
ところが、次に見たＴＢＳの「ひるおび」はもっと惨かった。もともと昼はＴＢＳを見ていたのだが、あの政治屋評論家で駿河台大学客員教授の肩書で出演中の官邸代理人の政権擁護がひどすぎて見るのをやめていた。相変わらず今日も出てるなと思いながら見ていると、ゲストの片山善博氏が国会を開くべきだと言うと、この駿河大学客員教授は言うに及ばず、隣に座っているワイドショーの出演に忙しい国際弁護士が「国会を開いて何をするんですか」と言い始めた。「国会を開けば一日3億円かかる」と言うのだ。へーと思ったが、これ、何を根拠に算定した金額なのだろうかと思った。
Twitter上には次のようにある。
https://twitter.com/tom_iton_tom/status/1289140113109184512
国会に関する2020年度一般会計歳出予算各目明細書をみると、衆参両院の要求ベースの予算は衆院が666億7254万円、参院は413億8903万円で、合計1080億6157万円にのぼる
これを365日で割ると、1日当りの費用は2億9606万円となる。
国会の開催の有無に関わらず、国会は1日約3億円の費用がかかるということ
「3億」という数字が予算を単純に日割りしただけだとすれば、多くの方が指摘するとおり、国会を開いても3億円、閉会していても3億円。……富ヶ谷に籠っていても、鳴沢村でゴルフをしていても3億円……だ。それとも、通常国会を閉じてから国会を開会すると国会議員には「時間外勤務」の割増手当（日当）でも支払われるのだろうか？
多忙な国際弁護士の言い方は、小生には、国会を1日延長するごとに国の支出が3億円ずつかさんでいくように聞こえた。テレビを見ていた多くの人もだいたいそうだと思う。もし、そうでないなら、きちんと訂正した方がよい。正確には「１日３億円もかけてるんだから、国会議員は国会を開いてちゃんと仕事をするべきだ」と。そしてまた、くれぐれも「誤解を与えるような言い方をしたとすれば……」式の釈明はされないように。こちらは全く「誤まった理解」はしていないのだから。
