ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

寺田総務大臣の疑惑

 今日は短く。
 寺田稔総務大臣にかかわる一連の報道は、統一教会問題とは別個だと思って、個人的にやや軽く見てきたところがありますが、関係する政治団体政治資金収支報告書の会計責任者の名前がすでに亡くなった人というのを知ると、さすがにこれは何か隠したいことがあるのではと疑います。

 哲学系ユーチューバーじゅんちゃん(さん)が昨日の動画で、これまで報道されてきた寺田大臣に関する疑問の数々が一本の線でつながったと述べています。つまり、これは裏金があるということではないかと。一部要約しながら文字起こししてみます。引用を許されたい。
【絶句】寺田大臣 辞めた山際よりはるかにひどいことが判明 - YouTube

 ……文春が寺田大臣に関する疑惑をこの間続けざまに報じていますが、いよいよクライマックスというか、これを読めばおそらく誰もが感想として、裏帳簿があるんじゃねと思うと。ちょっと引用すると、
 ……不可解な政治資金処理は枚挙にいとまがない。寺田氏が所属し、岸田首相が率いる宏池会の13年の収支報告書によれば、同年12月12日付で以正会(寺田関連政治団体)から60万円の寄付を受けているが、以正会の報告書にはその支出が記載されていない。……小誌が10月3日に大臣秘書官・迫田誠氏に尋ねたところ、「これはミスです、記載し忘れたので訂正します」と回答していた。だが、総務省に確認したところ、10月31日時点でも報告書は訂正されていない。しかし、それもそのはず、訂正など事実上不可能なのだ。なぜなら、以正会の収支報告書によれば、13年末時点における資金の残高を示す翌年への繰越額は、わずか6,084円で、ここから宏池会への寄付金60万を支出したとなれば、59万余りの赤字に陥ってしまう。繰越額は、14年以降も60万以下で推移しており、どの段階でも60万の額を訂正計上しようがないのだ。
 つまり、文春が収支報告書がまちがっているぞ、と言ったら、すぐに訂正します、と言ったのに、1ヶ月も訂正しないのは、能力が低いんじゃなくて、原資がないから計算間違いでしたという言い訳すらできない。そもそもこれは帳尻が合わないことになっていて、つまり表に出ている会計処理がデタラメになってるのは、裏帳簿・裏金があるからで、寺田大臣の周辺で起こっている不思議な現象の数々は、かなり大きなものを隠すためのものなのではないのか。……

 会計責任者が故人であることが判明した「寺田稔竹原後援会」の方も、代表者がすでに引退した人の名前のままになっています。国会でこのことを問われた寺田大臣は、現在もその方が代表者だ、と答えていますが、10月21日、文春がその「代表者」本人に取材したところでは、「前はそうだったけど、いまは辞めた。97歳よ、ワシ」とのこと。これでは完全な虚偽答弁です。
97歳代表者は「辞めた」と告白 寺田稔総務相 疑惑の政治団体を巡り虚偽答弁の疑い | 文春オンライン

じゅんちゃんはTwitterで「寺田騒動」を以下のように箇条書きで整理しています。
https://twitter.com/junchann0202/status/1587412718243688448

 →①関連政治団体の会計責任者が亡くなっているのに2年間も名前が収支報告書と宣誓書類に記載。
 →②代表も97歳のもうだいぶ前に引退宣言した人だと判明。
 →③寺田恵子名義あてに賃料を支払って受け取った領収書に収入印紙無し
 →④事務所の住所はあるが、光熱費が通年で0円という実態の怪しい政治団体あり。人件費を処理するためだけに稼働しているように見えるが、業務委託での処理ばかりであることを大臣が述べ不透明性が高い
 →⑤関連団体5団体の担当税理士が同じでかつ監査も担うというお手盛りガバナンス
 →⑥13年に宏池会に収入計上されている60万が支出側の寺田大臣支援を支援する政治団体の報告書には記載なし。なのに繰越金が1万円以下のため表の報告書は虚偽記載が濃厚かつ裏金が運用されてる可能性も高い
 一言コメント:寺田大臣の支援団体には代表も会計責任者も実態はいないのに勝手に名前が入っているという状態。そこに自分の政党支部から金を入れている。これはダミー団体と言われても仕方ないレベル。 

 これは当人の辞任にとどまらず、司直の手に委ねるべき案件でしょう。

 
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