官邸が「菅政権1年間の軌跡」なる動画を上げている。どれどれと眺めてみたら、これがまた、いつもにも増して「お手盛り」感満載で、「最後の一日まで国民のために働く内閣として全力を尽くします」と――これには声を出して笑ってしまった。ここまで来るとスガ総理はもはや政権集団に踊らされる哀れなコメディアンに思える。もちろん三流以下だが…。
菅政権1年間の軌跡 令和2年9月16日～ - YouTube
ウーマンラッシュアワーになったつもりで？、つっこみヴァージョンをつくってみた（ツッコミ役とはいえ、実際には中川パラダイスは無用なツッコミはしないけれど…）。どなたか動画版をつくってくれるとうれしい。
スガ：＜拍手＞第99代内閣総理大臣に就任いたしました、スガヨシヒデであります。行政の縦割り、既得権益、そして、悪しき先例主義を…全力で進めて参ります！
中川：こらこら、「先例主義を打破」でしょ。原稿はちゃんと読まなあかんよー。
スガ：最優先の課題は新型コロナウィルスです。国民のみなさんの命と健康を守り抜きます。
中川：もうコロナで1万7千人近くも死んどるけど、亡くなった人は「国民のみなさん」とちゃうの？ 自宅待機者（放置者）もまだ10万人もおるよ。
スガ：福島の復興なくして、東北の復興なし、東北の復興なくして、日本の再生なし。処理水の安全性を確実に確保するとともに、風評の払拭に向けて対策を行って参ります。
中川：そういや「あの水飲んでもなんちゅうことはないそうですから」とか言うた副総理兼財務大臣おったなあ。
スガ：原子爆弾の犠牲になられた数多くの御霊に対して謹んで哀悼の誠を捧げます。
中川：…って、前の年の原稿と同じやつ、読んどるやん。今年はとばし読みしたのがオリジナルやけど。
スガ：思い切ってデジタルを進めなければ日本回復はできない。こうした思いでデジタル庁の創設を決断いたしました。
中川：デジタル大臣が定例会議の音声データは私文書だから保存する必要がないとか言うとるけど、これで「日本回復」とか、ほんまにできるの？ それ以前の話よ、これ…。
スガ：我が国が先頭に立って、自由で開かれたインド太平洋、これの実現に向けた取り組みを進めて参りました。
中川：先頭に立ってる国の総理が、ASEANをアルゼンチンとか言うなーって。
スガ：バイデン政権発足後、初の首脳として訪米し、日米同盟のかたい絆を国際社会に示すことができました。
中川：「かたい絆」にしては、バイデンさん、東京には来いへんかったしなあ。
スガ：国民の命、平和な暮らしを守る、この崇高な任務に終わりはありません。
中川：でも、負けそうだと、総裁選には出んと、総理は辞めちゃうんや。
スガ：東京オリンピック・パラリンピックは、新型コロナの中で開催が一年延期され、かつてない様々な制約のもとでの大会となりましたが、開催国としての責任を果たし、パリ大会へとバトンをつなぐことができました。
中川：おかげさんで組織委の会長や関係者が差別発言で何人も辞めて、日本の「遅れ」が印象づけられたけどね。
スガ：世界が新型コロナという大きな困難に立ち向かい、世界が団結してこれを乗り越えることができたと日本から発信をしたい。
中川：いやいや、まだ全然コロナ「乗り越えて」ないよ。まだ、第6波、第7波と、あと、2，3年はかかるって話よ。
スガ：国民にとって当たり前のことを実現したい。この一年、そうした思いで長年の課題に挑戦をしてきました。すべてをやり切るには一年はあまりに短い時間でありましたが…。
中川：それじゃ、なおのこと、総裁選に「挑戦」せなあかんでしょ。
スガ：子どもや若者、国民のみなさんが安心と希望をもてる未来のために、道筋を示すことができたのではないか、このように思っております。＜字幕には「記者会見148回」だって！＞
中川：ひょえー！
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