ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

「隙」を突かれて

 今日はごく短く。
 W杯サッカーで、先日日本代表がドイツに勝って盛り上がっていたので、昨日テレビで(珍しく)コスタリカ戦を通して見ました(見てしまいました)。結局後半35分の相手ゴールが決勝点になり、ファンには残念な結果となりました。
一瞬の隙突かれた日本 快挙かすむ黒星―W杯サッカー:時事ドットコム

 観戦していても、ニュースのダイジェストで見るようなシーンが続くわけではありませんが、素人目には「見せ場」というか、惜しいシュート・シーンが乏しく、面白みを欠いた試合でした。でも、「つまらない試合」になったとしても、引いて守って一発で決めるというのは相手のコスタリカの戦術だったでしょう。日本の選手が最低引き分けでいいと思って戦っていたとも思いませんが、全体として何となく「迫力」不足で、敵陣を崩せず手をこまねいているうちに、一瞬の隙を突かれた感じです。
 しかし、事前の予想では、1次リーグでスペイン、ドイツと同じ組になってしまって、場合によっては3戦全敗の可能性もあったわけで、2戦終わって1勝1敗なら、まあよく頑張っていると考えた方がいいように思います。緒戦でドイツに勝ってしまったから、楽にグループを勝ち抜けられるような気になってしまっただけで、もし、これが逆に、緒戦ドイツに負けて、今回コスタリカに勝っていたら、みんな、よしよしと思っていたでしょう。FIFAランキングを「実力」と考えても、「実力」があれば勝つわけではないし、勝てばそれで「実力」があるとも言えません。勝負事に時の運や偶然が作用することはみんな承知のことです。それを一喜一憂、一夜で天国から地獄へのように、勝手に盛り上がって勝手に気落ちして、熱くなるのがファンとはいえ、関心のない人には、何なのいったい?と映っているかも知れません。

 試合後のweb上の反応には少し怖いものがあります。負けたために?「戦犯」探しのようなTweetが多数上がっていますが、中には、これが証拠だとばかりに切り取り動画を付すものが幾つもあります。試合中の具体的な場面を切り取れる技術の進歩は、確かに客観性や公正さの精度を上げていると思いますが、同時に、その一挙手一投足をいちいち評価に晒すことで、自分本位の攻撃的感情を増幅させてもいます。個々の選手のプレーもさることながら、これが審判の判定にまで話が及ぶとなると、かつてのようにマラドーナの「神の手ゴール」などという牧歌的な話で笑っていられなくなります。選手や審判員が凄まじい罵詈雑言に晒され、普通の生活が脅かされるような事態は何としても避けなければならないと思います。

 人権意識を欠くweb上の言説を含め、W杯で世間が盛り上がっているうちに、焦点の旧統一教会信者救済の関連法案の方は与党(自民・公明)によって骨抜きにされつつあります。「騒ぎ」に気をとられてこちらが疎かにならないよう、国会の行方にも目を向けていかなければと思います。彼らも「隙」を突くのがお得意です(自分の政治資金の管理は隙だらけのくせに)。


 

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