ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

銚子商・習志野時代の追憶

 これはちょっとローカルな話。
 千葉県の高校野球を知るオールド・ファンには懐かしい特番が、千葉テレビで放送されていた。チバテレ開局50周年記念特別番組「野球王国千葉の礎 蘇る二強時代~銚子商習志野」――1960年代から70年代の千葉県の高校野球を牽引した銚子商業高校と習志野高校の両校OBとして、銚商からは、第47回(1965年)の全国選手権・準優勝時の投手・木樽さんと遊撃手・阿天坊さん、加えて、第56回(1974年)大会で全国制覇したときのエース、土屋さん(VTR出演)の3名。習志野からは、銚商・木樽さんと県大会で戦い敗れたが、のちに中日で活躍した谷沢さんと、選手と監督で全国制覇[第49回(1967年)優勝投手、第57回(1975年)優勝監督]の偉業を果たした石井さんに加え、その石井監督時に全国大会で優勝投手になり、ヤクルトで活躍した 小川さん(VTR出演)の3名。合計4+2名のトーク。みなさんそれなりにお年を召されていたが、元気でしかも饒舌だった。

 銚子商習志野は長年交互に甲子園に出場し、県内の高校野球をリードしてきた。VTR出演した土屋さんと小川さんがそれぞれ全国大会の優勝投手となった1974・75年がその絶頂期だったように思う。二人の話が印象深い。
 土屋さん曰く、「故・齋藤監督は、一番練習した学校が優勝する、というのが口癖だった。だから、負けると、まだまだ練習が足りないということだ、とハッパをかけられた。…でも、優勝したとき、お前たちは一番練習した。だから、優勝したんだと褒めてくれた」と。齋藤監督は、善し悪しはともかく、70年代の日本のスポーツを象徴する指導者なのだと思う。

千葉の70回大会史 私学の著しい台頭、群雄割拠の時代 - 高校野球:朝日新聞デジタル

 小川さんは、決勝戦を前に肩をこわしてしまい、投げられないと石井監督に申し出たが、「小川が投げないで負けたら、他の選手が納得しない」と説得されたと言っていた。今では高校野球も一試合の完投どころか、投球数まで制限しようとしているのだから、隔世の感がある。これは小生も記憶しているが、決勝戦は台風による雨のせいで2日順延になった。小川さんも決勝は気力で投げ抜き、劇的なサヨナラで勝利をつかんだ。サヨナラヒットを打った下山田選手の名は今も忘れていない。

結果も、肩も、甲子園で完全燃焼 習志野V投手の小川 - 高校野球:朝日新聞デジタル

 番組の紹介も兼ねた特集記事が8月7日付朝日新聞・千葉版にある。
 
千葉を「野球王国」にしたライバル関係 銚子商・習志野 - 高校野球:朝日新聞デジタル

 千葉テレビでは7日の放送に続き、14日午後6時5分から再放送するそうだ。ファン必見の特番。

開局50周年記念特番『野球王国千葉の礎 甦る二強時代~銚子商・習志野~』|チバテレ



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