昨日の第54回「森友問題再検討チーム」ヒアリングを見た。いやまあ、どいつもこいつも……という感じだ。あの大臣にして、この財務省ありか。いや、総務省、農林省、経産相……、今やどこもそうなのかもしれない。歴代の総務大臣もNTTから接待されていたようだし……。武田・現大臣だけ例外なわけがない。公務員の「公務(コーム)」とは「高額の料理や酒を業者(NTT)からゴチになる任務」の省略形か……?(ちょっと苦しい!)
ヒアリングの一部を拾って起こしてみるが、とにかくひどい。これでは、策略的な消耗戦である。
2021年3月10日 第54回「森友問題再検証チーム」ヒアリング - YouTube
質問者:端的に聞きたいんですが、近畿財務局に努めておられた赤木俊夫さんが死に至った経緯について、端的に説明していただきたい。なぜ自ら命を絶ったと言えるんですか? 簡単に認識を述べてください。
財務省:赤木俊夫さんが亡くなられた経緯につきましては、ご遺族の方から公務災害の……。
質問者:いや、ご遺族じゃなくて、財務省はどういうふうに認識しているのかということが聞きたいんです。
財務省:そういう意味では、そのときの公務において、身体、精神、両面において多大な負荷がかかって……。
質問者: 何の公務ですか? 何の公務によって精神的負荷がかかったんですか? ……というふうに認識されているんですか?
財務省:で、そういう意味では、その時に近畿財務局における仕事において……。
質問者:何の仕事ですか?
財務省:その時の仕事において……。
質問者:何の仕事ですか、その時の仕事というのは?
財務省:いろいろな……ですね。
質問者:公文書の改竄ですよね。そういう認識をお持ちですか?
財務省:いや、もう、そういう意味では、そのときの勤務状況を総合的に勘案して、その、身体面、精神面、両面において過大な負荷がかかった……と。
質問者:ちょっと待ってください。ということは、公文書の改竄をさせたことが、赤木俊夫さんが死に至った原因であるとは認識されてないんですか? それは驚きですけど……。
財務省:公務災害の認定をさせていただいたということですが、ちょっと詳細につきましては、今まさにそこが訴訟の議論になっているところで……。
質問者:いや、ちょと、訴訟の前に調査報告書が出てるじゃないですか。その時点で財務省は、なぜ赤木俊夫さんが死に至ったのか、そこはちゃんと認識があるはずですよ。それ、まず答えてくださいよ。
財務省:えーと、調査報告書について申し上げますと、……。(何か書類を探す)
質問者:そんなの見ないと答えられないんですか。同僚の方が亡くなってるんですよ。
財務省:正確を期すためにですね……。
<以下略>
この後、やっとのことで「一定の作業に……文書の改竄ですとか、廃棄ですとか、そういう……」などと口にし始めるのだが、「改竄」という事実を確認するまでに、これだけ無駄な問答を繰り返すのである。黙ってると、どんどん物事を「改竄」していくこの習性、おそるべしである。
財務省は、亡くなった赤木俊夫さんがつくったとされるファイルを一切見せない・出さないという姿勢を崩さない。ファイルが白日の下になりさえすれば、物事が好転するというものではないかもしれないが、ファイルの中身がどうあれ、遺族である赤木さんの奥さんが、故人がつくったものだから見せてほしいと言っているのだ。誠意をもってこれに応えないなど、ありえないことだ。
3月11日は祈りの日だ。小生にとっては母親の命日でもある。母親は柑橘類が好物だったので、仏壇にデコポンを供えた。今は店に普通に並んでいるが、昔は千葉では珍しい柑橘だった。その形がユニークで名前とマッチしていたのだろう、母親もすぐに名前をおぼえて、買っていくとニコニコしていたのを思い出す。
今日は震災で亡くなった方々とともに冥福を祈り、静かに過ごしたいと思う。
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