ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

Amazon プライム 解約運動

 10年以上Amazon の会員だった。そのうちに「プライム」が付加されて、年会費が高くなった。「お急ぎ便」とかがあるし、送料が無料だから……と思っていたが、楽天などで買っても送料は無料のことが多い。古本だとだいたい送料付きだ。動画や音楽にも関心がないので、プライム会員であるメリットは少なくなってきた。来月が更新月なので自動更新される前に解約しとこう、と去年から思っていた。

 最近ネットで「Amazon プライム 解約運動」なるものがあることを知った。AmazonがCMキャラクターに某国際政治学者を起用したことがきっかけで、#運動にもなっているらしい。この国際政治学者の発言には小生も疑念や不快な思いを抱いていた。アベ友山口の強姦事件被害者へのコメント、財務省の森友文書改ざんで夫を亡くした赤木さんへのコメント、そして今回問題になっている徴兵制のこと……。

 どうして、徴兵制が必要なのか? この国際政治学者に言わせると、自分も平和を担っているという当事者意識をもつためだという。もし戦争になったら自分も動員されるかも……という感覚があれば戦争をしない(?)だから、平和のためには、逆説的だが、徴兵制が必要だ、というのだ。数年前(2016年)には、この方、「戦争したくないならお年寄りと女性に徴兵制を導入すべき」とも発言していた。
 まあそこまで言うなら、「隗より始めよ」で、まず自分から「模範」を示すこともひとつの方法だろう。
 おおむかしに、小さな製鉄会社の人事係長と歓談したことがある。毎年会社の新採用者の研修に何をやるか考えてきたが、ある年に3日間自衛隊体験を入れたら、ビシッとして帰ってきたので次年以降も続けることにしたと笑っていた。個人で頼みこんだ場合どうかとは思うが、この国際政治学者氏にはぜひとも文字通り「体験」していただき、そのうえで改めて「徴兵制」についての発言をお願いしたい。

 私見では、戦争をしないのが目的だったら、むしろ、全国民の徴兵よりも「国会議員とその家族に徴兵制を導入すべき」とした方が早くて確実だと思っている。また、「(平和を担う)当事者意識」云々についても、逆療法みたいな話はメディア受けはするが、たとえば、広島や長崎に行って資料館を見たり、体験者の話を聞くなど、これまで長年続けられてきたことを拡げていくでは、どうしてダメなのだろうかと思う。実際、こういうことに関心のない人ほど戦争することに無頓着無関心であることが多い気がする。まず、日本国の総理大臣は必ず広島・長崎・沖縄に行くだけでなく、資料館に行き、体験者の話を聞くべきだ。

 「国際政治学者」に「国際弁護士」……。肩書に「国際……」がつくと、最近、顔をまじまじと見てしまうことが多くなった。

……というわけで、「渡りに船」みたいなタイミングになったが、昨晩、小生もAmazon プライム を解約したという話でした。

※誤記:赤字部分を訂正







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