ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

「断腸の思い」に至るまで

 横田滋さんが亡くなった。本当に無念であったろう。遺族のお気持ちを思うと言葉もない。謹んでご冥福をお祈りする。

 こんなときに「矛先」を政治の無策に向けてもむなしくなるが、第二次安倍政権発足以降の経過とアベシンゾー氏の言動を記録として残しておく。

2012/12/28 第二次政権発足から2日後「拉致被害者家族会」のメンバーと面会。「もう一度首相に就いたのも、何とか拉致問題を解決しなければとの使命感からだ。必ず安倍内閣で解決する」と約束。

2014/05/29 ストックホルム日朝協議:北朝鮮側の拉致被害者の再調査の約束と日本側の制裁解除が合意される。7月から北朝鮮当局による再調査が行われるも、結果の報告なし。

2016/02/12 北朝鮮が「特別調査委」の解体を宣言。日本政府が北朝鮮弾道ミサイル発射に対し独自制裁を強化したことに反発。

2017/04/23 「拉致問題を最優先として今年中に被害者を救え!国民大集会」にて。「今後とも、拉致問題は米国を始め国際社会と連携し、我が国が主体的に解決をしていかなければならない」「私が司令塔となって、対話と圧力、行動対行動の原則の下、北朝鮮に対して拉致問題の早期解決に向けた決断を迫ってまいります。拉致問題安倍内閣の最重要、最優先の課題であります。拉致被害者の方々と御家族の皆様が抱き合う日まで私の使命は終わらない、拉致問題安倍内閣で解決をするとの考えにいささかの揺るぎもございません。」と述べる。

2018/09/14 自民党総裁選・公開討論会で「安倍晋三政権は一貫して拉致問題を解決できるのは安倍政権だけだといわれていた。ご家族の方も相当高齢になっているところで、現状はどうなっているのか、見通しはあるのか」と問われ、「拉致問題を解決できるのは安倍政権だけだと私が言ったことはありません。これはご家族の皆さんが、そういう発言をされた方がおられることは承知をしておりますが」と答える。

2019/05/19 「国民大集会」で挨拶後、公務を理由に退席したものの、「首相動静」によれば、富ヶ谷の私邸に戻り、以後来客なしだったことが判明。

2020/02/6 拉致被害者有本恵子さんの母・嘉代子さんの死去に、「元気なうちに恵子さんを取り戻すことができなかったことは誠に痛恨の極みだ」「家族が高齢になる中、あらゆるチャンスを逃さず果断に行動しなければならない」「条件を付けずに金正恩委員長と向き合う決意だ」「家族が自らの手でお子さんたちを抱きしめる日がくるまで私の使命は終わらない」と述べた。

(付けたし)「断腸の思い」について
2020/02/29 全国一斉休校要請について「断腸の思い」と釈明。
2020/05/04 緊急事態の1か月延長の判断について「断腸の思い」と述べる。
2020/06/05 横田めぐみさんの父・滋さんの死去の報せに、「断腸の思いだ。本当に申し訳ない思いでいっぱいだ」と述べた。


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