一般社団法人サービスデザイン推進協議会が実体に乏しいと批判されている。決算を明らかにしなくてよい社団法人などあり得るのだろうか。さすがに法律で定められているものを出さないとまずいと思ったのか、このたび過去３年分の決算公告と定款が、これもまた“大慌て”でつくられたＨＰ上に提示されたが、素人が見ても大雑把過ぎる貸借対照表が載っているだけで、詳細は一切不明。ニュース23に出演した税理士さんによると、官報への掲載ではなく自社ＨＰで貸借対照表の要旨を公開するかたちをとった場合、規定により要旨だけではダメなので、このままでは「法令違反の状態」になるとのこと。
さらに驚かされるのは、決算公告とともにＨＰ上に現れた「定款」のファイルを追跡していくと、その作成者は「情報システム厚生課」、すなわち経済産業省大臣官房に属する内局組織にたどりつくという。端的に言えば、一般社団法人の定款を何と経済産業省の役人が作成していたというのである。
実体のない胡散臭い一般社団法人を定款まで準備したのは実は経産省自身であった件
詳細は、「東京蒸溜所 蒸溜日誌」さんの以下のブログを参照。
一般社団法人サービスデザイン推進協議会の裏側に潜むもの／「持続化給付金」事務局の謎めいた正体を考える（その３）｜東京蒸溜所 蒸溜日誌｜note
混乱しすぎて頭のなかが整理できなくなるが、これは政財官の癒着よりも、官僚の劣化を問題にすべきなのだろうか？ 法律を守らない（知らない？）上に、セキュリティーも杜撰（ファイルの属性を追跡していくと難なく作成者が特定できてしまう！）。これにはもう言葉を失う。
麻生副総理曰く、「『おたくとうちの国とは国民の民度のレベルが違うんだ』って言ってやると、みんな絶句して黙る」——いやはや、こういう悲惨な国家機構に国民をのっけておいて、よくもそういうことが言えたものだと思う。総理ともども即刻退場を願う。
↓ よろしければクリックしていただけると励みになります。
社会・経済ランキング
にほんブログ村
にほんブログ村
