ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

「私物化」された顛末

 『国体論 菊と星条旗』などの著書で「日本の戦後体制」について発言してきた白井聡さんのある発信を知った。発信自体は2月末、新型コロナ対策に安倍首相が「学校休校」を言い出した頃のことであるが、それから2カ月が経過し、ますます説得力というか、“現実味”を増してきた感じがする。ヤフーニュースから、以下に引用させていただく。

さらば安倍晋三:75年前の失敗のツケを我々の手で清算しなければ(白井聡) - 個人 - Yahoo!ニュース

 「どんな鈍い頭の持ち主にも、いまや点と線がつながったことがわかるだろう。安倍政権の本質は、「私物化」である。」で始まるこの寸評は、これまで白井さんが論じてきた「日本の戦後体制」あるいは安倍政権の問題点を簡潔に示す内容となっている。安倍晋三個人の資質による問題も大きいが、そもそも彼は「民主的」選挙を通っているわけで、「周り」が協賛しなければこのような「国のかたち」にはなりようがない。
 「私物化」とそのおこぼれに預かる人間、彼らとおこぼれに無縁な人々との間に拡がる深い溝、不公正を正すどころか捏造と隠ぺいと厚顔無恥の連鎖、深まる不信……。補給もせずに精神論で乗り切ろうとする指導者の「現場」任せの姿勢を、何人もの方が“インパール作戦”になぞらえているが、75年前にしっかりけじめをつけておくべきだったことをしないでずるずると曖昧にし、結局忘却した結果が“今”なのではないだろうか。「自己責任」で生死の選択を迫られるような国を誰も望んでいなかったと思うが、ドイツにしても、ニュージーランドにしても、韓国にしても……国民がみんな寝ているあいだに、ああいう国になったのではない、ということだ。

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