ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

アベノマスク疑惑

 「466億円あれば生活支援を」と、かねてからマスク配布の撤回を求めていた福島瑞穂参議院議員が、「アベノマスク」の契約内容について質したところ、21日付で厚労省マスク班よりFaxにて回答があったという。以下に福島さんのTwitterからお借りして貼り付ける。

 

 それによると、発注した企業名と契約金額は、
  興和株式会社           約54.8億円
  伊藤忠商事            約28.5億円
  株式会社マツオカコーポレーション  約 7.6億円
              合計   約90.9億円
 発注先は合計4社のはずが、ここには3社しか名前がない。また、郵送料を1件当たり210円と多めに見積もっても、外国人世帯を含めた送付先を約5,853万世帯で計算すると、約123億円。雑に計算して、ここまでで213.9億円だから、まだ予算の半分に満たない。残りは250億円以上。………4社めはどこ(何)なのか? なぜ、明らかにしないのか?
※追記:厚労省はすでに予算額約466億円の内訳は配達費128億円、マスク調達費338億円と説明していたようです。失礼しました。
※追々記: 増田寛也日本郵政社長は4月27日、日本郵便の受注額は約26億円と述べた。

 この政権はこの期に及んでもなお平気で「隠ぺい」を繰り返す。そもそも原則的には国や地方公共団体が入札なしに発注先を決めたら独禁法違反である。随意契約でも契約内容を隠ぺいしていいことにはならない。それとも、お得意の「口頭決済」だから…、「閣議決定」だから…、で許されるのだろうか。
 これだけ信用を貶めたら、今後自分たち政府要人はもちろんのこと自国民が国際社会でどれだけ笑い者にされ、肩身の狭い思いをすることになるのか、この政権には想像が及ばないようだ。 ※注)紫太字を追加訂正しました。