ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

スガさん、「政治屋の覚悟」の間違いだろ

 2012年に刊行されたスガの著書『政治の覚悟』の改訂新版が出るそうだ。新版(文春新書)では、官房長官時代のインタビューが新たに追加されたが、野党時代に民主党政権を批判した際の「公文書の管理の重要性」を訴える記述は今回削除されたという。

 以下、朝日新聞デジタル2020年10月19日付記事(井上昇記者)より部分引用する。

菅首相の著書、改訂版が発売 公文書管理の記述消える:朝日新聞デジタル


 今回の改訂版で削除されたのは、旧民主党政権運営などを批判した章。東日本大震災後の民主党政権の議事録の保存状態を問題視し、「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為」と公文書管理の重要性を訴えていた。

 菅氏は官房長官だった17年の記者会見で、加計学園問題に関する議事録公開に関連し、記者がこの部分を読み上げて「これを本に記した政治家は誰かわかるか」と尋ねたのに対し、「知らない」と答えていた。

 文芸春秋の関係者は改訂について「民主党批判よりも直近のインタビューの方が読者ニーズにかなう」と話している。


 いやはや文春と阿吽の呼吸ですな。直近の話の方が読者のニーズにかなうなら、ぜひ、日本学術会議の答弁の変遷も記録として盛り込んでほしいものだね。タイトルも『政治の覚悟』と、文字通り!「訂正」した方がいいよ、スガさん。

〇追記(10月20日
 旧版『政治家の覚悟』(2012年3月刊)はAmazonの古本で12,500円からとなっている。今度の新版の新書(10月20日刊)は880円。新版では削除されているスガの発言:「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為」が旧版にはついていることに「史料的価値」があるとはいえ、これほどのプレミアがつくとは……。



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