ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

自民党総裁選へのぼやき

 自由民主党立憲民主党の代表選びで世の中、大いに盛り上がる!……などということはほぼなく、世間の冷めた目線を感じます。今朝の毎日新聞の「読者の声」にはこうありました。最近、社に届いた読者の声(男性ばかりですが)の趨勢について編集者がコメントしたものですが、さもありなんという感じです。 
読者の声:自民総裁選、冷たい目 | 毎日新聞

〇「記事は自民党総裁選で盛り上がっているが、全然面白くないんですよ」(京都の男性)
〇「(「裏金問題」を積極的に話す候補者が)一人もいない。そういうつもりなのだ」(兵庫の男性)
〇「誰が選ばれようが、パーティーで金を集めて、支援者にばらまくと思う」(大阪の男性)
〇「一般国民は総裁選びに関与できない」(兵庫の男性=上とは別)
〇「『裏金議員』は投票できる。不合理に感じるし、無力感を持ってしまう」(東京の男性)
〇「多くの人が出馬したら国民が喜ぶとでも思っているのか」(群馬の男性)

 「立民の代表選は、当たりくじの入ってないくじ引きって感じだけど、自民の総裁選は、くじ引きそのものが違法って感じよね」と投稿している方がいましたが、笑ってしまいました。
https://x.com/buu34/status/1834977525476605989

立民の代表選が「空くじだけのくじ引き」なら、小生にはある面で、自民党の総裁選は「空くじなしの(必ず何らかのポストが付いてくる)くじ引き」にも見えます。たとえば、もはや自分に勝ち目がないと見ている某氏は、進次郎氏の後ろ盾となっているスガ氏とすでに「手打ち」をしていて、決選投票で進次郎氏に投票する代わりに財務大臣をあてがわれる見込みだという話を目にしました(出所略、というか忘却!)。14日に日本記者クラブで行われた公開討論会の記事を見ていても、(今回は)別に勝てなくとも、これを橋頭堡にして、と思っている候補が少なくないのが見てとれます。

 昨日の新聞には、討論会で自分の主張(スローガン)をフリップに掲げる各候補者の様子が紹介されていました。9人も出て来れば、一部「余計者」が含まれるでしょうけれど、それにしても人材難というか、よくこんなんで立候補できるものだと改めて思います。学生時代に先生が、政治家の年齢が自分に近づいてくるにつれて、だんだん何だこのへなちょこは、と思うようになってきたとおっしゃっておりましたが、自分も実際老齢になって同じ感じがしてきました。いつからこうなったのかは定かではありませんが、はっきりしているのは、漢字が読めないとか、言葉の意味を知らないとか、こんな人が総理大臣なのかと思うようになったのはそう遠い過去ではありません。これは「自民党」のというより、一種の「国難」だと思っています。
2024自民党総裁選:公開討論会 原発活用に温度差 | 毎日新聞

〇コアベノガール:アベノミクス継続で「経済成長」……。はぁー。
〇コバホーク:「世界をリードする国へ」って、選択的夫婦別姓も許されない国が……。
〇シンチューネック:「新しい資本主義、成長と分配の好循環……」――これ前任者やん。
〇ポエムマン:解雇規制緩和、80歳年金支給開始などと、まあ、よく言えるなあ。
〇ウマズシテナニーガ:「誰一人取り残さない日本の新しい景色」 妙な日本語な上に、内実もなし。
〇ヨンドラン:「命がけ」って、いいね、命がいくつもあって……。
〇マイナトッパー(ブロックマン):実績として挙がるのが押印の廃止などって(笑)。
スイセンアツマラン:金融所得課税、裏金議員の非公認……やらないの?
〇ニョタイモリスキー:「増税ゼロ」はイコール「減税」ではないので、特に庶民にとっては。

 最後に余計なことを一言。候補者のみなさん、お世辞にもあまり字が上手じゃない感じがしますが、子どもたちも見てるでしょうし、一字一字丁寧に書いてほしいなと。そういうのが自分が受けてきた教育や将来の教育につながる気がします。今回の討論会で国民の教育について力点をおいている人はいなかったと思いますが、経済(成長)にしても、政治改革にしても、長い目で見れば、その基盤は教育ですから。特に誰ってこともありませんけど……。



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