ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

人権教育の「反面教師」たち

 「全国中学生人権作文コンテスト」に今年から日本サッカー協会会長賞が新設されるんだそうです。昨年、日本バスケットボール協会会長賞が新設されたので、サッカー協会もこれに続け、ということなのか。でも、そもそも、何で人権とバスケ、サッカーなのかという不自然さは拭えませんし、こんなタイミングで出てくると「マネーロンダリング(資金洗浄)」じゃありませんが、何か塗り隠したいことでもあるんじゃないかと、疑念を持たないでもありません。それに、こうした事業に賛同していたら、組織として「人権コンプライアンス」が問われることになります。高市首相の答弁じゃありませんが、サッカー協会は自ら「ハードル」を上げるようなことをして大丈夫なのか(もちろんこれは反語です)。
日本サッカー界は女性の人権を軽視している。勝つ資格がない。 @JFA - 村野瀬玲奈の秘書課広報室

 昨日の新聞に小さく載っていましたが、中曽根弘文・自民党憲法改正実現本部長の発言には大変驚かされました。天皇の長女・愛子さんの皇位継承は「あり得ない」と発言しただけでも「大問題」だと思いますが、記事によれば、愛子さんが「天皇になったら、結婚する人もいない」、「男子を産まないといけないという、すごいプレッシャーがある」と、もう言いたい放題です。昨日「言葉が適切でなかった点で反省している」と釈明してましたが、「人権」侵害も甚だしい。いくら、「反省」していると弁解しても、天皇家と愛子さんに(直接)謝罪しないで済ませたら、反省しているようには見えませんが。
愛子さま皇位継承「あり得ず」自民・中曽根氏「結婚する人ない」 | 毎日新聞
愛子さま皇位継承、中曽根氏「あり得ぬ」発言認め「適切でなかった」 [皇室典範の改正]:朝日新聞

 誰かが言ってましたが、天皇制はもう人間の制度としてはたえられないのではないか。世論調査では愛子天皇を待望する声が多いようですが、これとて愛子さん本人からすれば、中曽根のように「結婚のハードルが高い」とか「男を産まないといけない」などと無礼で無責任な言葉を浴びせる輩がそこらじゅうにいるわけですから、できれば皇籍を離れたいと思っているかもしれません。現行制度ならば、真子さんと同様、結婚したら皇族から離れられます(佳子さんも同じです)。秋篠宮家の悠仁さんにかかる「プレッシャー」だって同様でしょう。皇族でなければあり得なかったはずのものです。

 相手の立場に立って物事を考える、というのが、人権教育、人権意識の基本だとすれば、自分がもし皇族の一員だったらと想像するだけで、自分には耐えられないと多くの国民が感じるでしょう。少なくとも小生はそう感じます。自分の意思を示すこともできず(示せば示したで非難され)、ただただ国家制度の一端を担って、「皇室の務め」を果たせと言われるわけです。これではまるで「国家奴隷」です。もっと皇室の中にいる一人ひとりの気持ちになって制度を考えるような議論が必要なのに。皇室の方々の人権は考えなくてもよいのかと。
高市陣営の自民党総裁選選対本部長だった中曽根弘文氏が、愛子さんによる皇位継承は「あり得ない」、愛子さんが「天皇になったら結婚する人もいない」と発言。 - Everyone says I love you !

 冒頭の「人権作文コンテスト」にサッカー協会が関わると聞いて「失笑」が漏れているようですが、中曽根の人権侵害発言も同様で、人権教育の「反面教師」のような事例に思えます。

追記)今朝、残念ながら日本代表はブラジル代表に敗れましたね。


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