立憲民主党と公明党による新党結成には少し驚きました。当然選挙協力はすると思っていましたが、まさか一つの党になるとは。実際には高市政権が成立した去年の10月あたりから、両党幹部が水面下で接触を続けていたらしいので、事情を知る者には唐突ではないにしても、一般の国民にとっては、「えー!?」という感じは拭えません。自民党の幹事長は「選挙互助会」などと批判していますが(統一教会と手を切れないのが多い党のナンバーツーが言ってます 笑)、自民党支持者でなくとも、現状、そのように受け止める人は少なくないと思われます。
しかし、立憲にとって、公明の基礎票の上積みは、おそらく自民票が減る分、2倍の効果があります。単なる選挙協力であれば、立憲にとって首尾よく公明票を自らの得票にできるかどうか、なお見通せませんでしたが、同じ政党でとなると、自民党にはますます票が流れにくくなるでしょう。「何で2月なんかに選挙やんのよ!」という(非難の)声もけっこう聞こえてきますが、高市人気がこのまま下火にならないとしても、与党圧勝、260議席以上獲得という話にはならない感じがしてきました。それだけに、党の(選挙)情勢調査の好結果に一時浮かれていた自民党の狼狽ぶり、その不安やあせりは見た目以上だと思います。
とはいえ、「中道改革連合」という新党の名称と、「生活者ファースト」なるスローガンが、頭の中で無理なく結びつく有権者はいないのではないかと思います。先日亡くなった久米宏さんのニュースステーションではありませんが、「中学生にもわかる」ように説明しないとこれは苦しいでしょう。もっと言うならば、高市政権は軍事費を膨張させ、「非核三原則」を踏みにじろうとしていることを強調し、自分たちはそういう右派、タカ派的方向の政策はとらないんだということを明言しないと(かつ、左派的でないことも示さないと?)、何が「真ん中」で「中道」なのか、普通の人には理解不能です。このままだと、単に選挙目当てでくっついただけというイメージを崩せない感じです。
今朝の毎日新聞のコラム「土記」を読んでいて、この間の経緯には納得する部分が多かったです。結論は、伊藤さんと同じ。「自民勝利で高市長期政権へ? 勘弁してくれ」と。解散総選挙をやるにしても、今まで2月の選挙を避けてきた意味、前回の衆院選からたった1年3か月でまた総選挙。費やすお金が600億から700億。それを、別のことに回したらという想像力も働かない。トランプにチャラチャラし、政治資金や統一教会との関係をめぐる疑惑もチャラにしようとするこの人は、一国の宰相を務めるべき人ではないのではないか。これを機に、政権自体をチャラにしないといかんと思います。
以下、「土記」からの引用です。
土記:行き詰まり開き直り解散=伊藤智永 | 毎日新聞
昨年12月20日の土記で「衆院解散へまっしぐら」と書いたが、予想したのは2026年度予算成立後。年明けすぐとは意外だ。
高市早苗首相も想定外だろう。でないと、予算の25年度内早期成立へ国民民主党の協力を約束させた合意書は、だますつもりで交わしていたことになる。年明け解散を狙っていたなら、国会召集日が遅すぎる。つまり、年末年始に思いついたに違いない。
なぜ。国会恐怖症である。国民民主が連立入りを渋り、予算以外の法案成立に自信がない。その前に予算委員会が怖いのだ。
周辺によると、高市氏は台湾有事の存立危機事態発言を「失敗した」と悔やんでいた。野党の衆院予算委員長が「自分にばかり答弁させる」と不満だった。率直な物言いは好評でも、中身はスキだらけ。自分でも不安らしい。
まして発足3か月の政権はスキャンダルが目白押しだ。週刊誌報道で、高市氏や閣僚に政治とカネの疑惑が続々と浮上。旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の政界工作を赤裸々に記した内部文書が、韓国の同教団への捜査で発覚した。高市氏の名も登場する。
首相官邸の安全保障担当者による「核保有」発言、連立を組む日本維新の会で露見した国民健康保険料逃れも容易に収まる問題ではない。どれも予算委員会が紛糾するのは必至だった。
全部まとめて吹っ飛ばしてやれ。正月休みにつらつら考え、そう腹をくくっても不思議ではない。
高い内閣支持率を背に与党の過半数回復を狙った解散と言えば勇ましいが、実情は早くも行き詰まった局面を打開する破れかぶれの一手だとすれば、これほど身勝手な権力乱用はない。
先例はある。高市氏が政治手法をことごとくまねる安倍晋三元首相だ。17年の通常国会は森友・加計学園問題で炎上。閉会後、野党は憲法53条に基づき臨時国会を要求したが、追及を恐れる安倍氏は無視。約3か月後、やっと召集した国会冒頭で衆院を解散し、疑惑をチャラにしようとした。
その3日前、記者会見した安倍氏の取って付けた解散理由。「少子高齢化と北朝鮮の脅威、二つの国難を国民と突破するため信を問う」。意味が分からない。……
「自維連立(組み換え)の信を問う」――じゃあ、国民民主が与党に加わって三党連立になったら、また信を問うために解散総選挙をしないといけなくなりますね。これからは、逐一民意を仰がないと連立は組めないということで(ゲンナリ)。
月曜にあるとされる記者会見で、高市首相は、どうして今、解散総選挙をやらないといけないのか、「中学生にもわかるように」説明できるでしょうか。
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