ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

「流行語大賞2025」と神田伯山

 今日はごく短く。
 どうでもいい話ではありますが、「新語・流行語大賞」というのがあって、今年の年間大賞は高市首相の「働いて×5 まいります」なんだそうです。選考委員の一人でもある、講談師の神田伯山氏は、これは日本初の女性首相との「合わせ技」だと述べています。「政治信条は1回置いといて」と繰り返したり、「バイアス」という語を(わざわざ)出したりするところに、何か「疚しさ」を感じている部分が見える気がします。本人も言っておりますが、案の定、批判というか苦情がけっこう寄せられたらしく、日刊スポーツの記事にはこうあります。
神田伯山が激白「流行語大賞」高市首相「働いて×5」選考理由に言及「なぜ選んだかというと…」 - 社会 : 日刊スポーツ
神田伯山「覚悟してたけど」赤裸々告白「流行語大賞」選考委員に来た批判の声紹介「なんだこれ」 - 社会 : 日刊スポーツ

……伯山は「私は選考委員なんで、多少ご意見をいただいております」と前置きした上で、流行語大賞をめぐる自身に寄せられた声を紹介。「神田伯山のラジオ、もう聞かない」「神田伯山がこれを選んだの、嫌すぎ。権力者を風刺批判するどころか、こびへつらってどうするの」「板の上の人が権力者の威光にベロベロしたら格好悪いよ」「神田伯山もやくみつつるも終わった」「選考委員、恥を知るべき人」などのコメントが寄せられたという。
 そして「今から言うことは、これは選考委員の総意じゃなくて、私、神田伯山の個人的な意見だと思って聞いてもらいたいんですけど。なぜ、じゃあ選んだのかっていうところで、本当のことを言うと、僕は映画の国宝とミャクミャクか高市さんかなって思ったの」と説明。
 続けて「この3つを並べた時にですよ。他の選考委員は知らないけど、日本で伊藤博文以来もうずっとさ、男性が続いてるわけじゃないですか、あの総理大臣に。その時に初めての女性首相っていうのは、選ばなければ俺、逆に意図的でバイアス強すぎるでしょ。なんて言うのかな、女性初の首相っていうのも実は同時に選ばれてるんですよ。だから流行っていうんは、プラスでもマイナスでもありますけど、自分が好き嫌いじゃなく、2025年に全員がまず知っている。周知している、で、好き嫌いじゃないんですよ」と語った。
 さらに「政治信条は1回置いておいて、女性の初首相が出たってことも否定できない。だから中には忖度(そんたく)してるだろう、政権にとか言う人もいるんだけど。自分のその人の政治信条を投影しておっしゃるだけであって、全く忖度してないんだよ。みんな選考委員には各々いろんな考え方があるんですよ。高市さんに対してもさ、いろんなお考えある人、いっぱいいるよ」と話した。
 「だけど、その自分の政治信条を1回置いといて、初の女性首相っていうのが第一にあって。『働いて働いて』っていうのは、まぁプラスであれマイナスであれさ。まぁ全員が知ってるじゃない。で、中にはさ、あの後、確かに高市さんも言葉足らずでさ。その後訂正されて、あくまであれは自分に言った言葉ですよって言ってるから、そこの揚げ足取りはまぁ違うかなみたいな風に思ってて。俺としてはバイアスかけなければ、これだろうなっていうのは、選考委員として思います」と真意を明かした。

 政治家の発言は選考対象から外すというような規定がない以上、高市発言が選ばれても別に不思議なことはありません。過去には、小池都知事、鳩山元首相、小泉元首相(の発言)などが選ばれていますし。しかし、これは世相を反映する言葉としてどうなのかという疑念はありますし、高市本人もこの言葉を発っしたときには「働いて、働いて……」、その結果どうしたいのかを何か言いそうでしたが、適当な言葉が思い浮かばなかったらしく、そのまま「まいります」と結んでしまった、いわば「消化不良」で「不本意」な発言だったように思います(そういうのが逆に「影響力」をもってしまうところがおもしろいところですが)。
 「政治的中立」というのが十分「政治的」だということがわからないほど、神田伯山氏が「鈍感」だとは思えませんが、今回の選考結果と神田氏の発信には個人的に少々イラッとした感じは否めません。まあ、どうでもいいことですが。



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