まさか、まさかと思っているうちに、自民党は党内手続きを終えたと称しておりますが、自維連立与党の言う衆院議員の定数削減法案って、これ、法律案としてどうなんでしょうか。かりにも立法権限をもつ人たちが大勢集まり、知恵を集めてつくった代物と言えるのか。こんなんでいいと思っていることが信じられません(This is the維新!ですけど)。新聞の社説を読んで100%賛成なんてことは、めったにありませんが、今朝の毎日新聞の社説には諸手を挙げて賛成です。
自民、議員定数削減法案を了承 「容認できない」と途中退席者も | 毎日新聞
社説:自維の定数削減法案 理屈も手順もでたらめだ | 毎日新聞
これをたとえば、「歳出削減法案」などと称して、同じようにやるとどうなるか――政府の歳出115兆円は多すぎるから、1割削ります。どこをどう削るかは、与野党協議によって決めます。もし、年度いっぱいで決まられなければ、たとえば、政党助成金と防衛費と「成長戦略」予算から合わせて1割削減します……とかってことでしょう(小生は賛成ですけど、高市首相の賛同は得られないかも)。そもそも与野党の協議って、この場合は、予算委員会審議のことです。予算委員会の審議に委ねられるはずの歳出削減の中身が法律として(外形的に)でき上がっていたら、予算委員会をやる意味が半減しちゃうじゃないですか。あらかじめ削減項目が示されているんだから、これに賛同する人たちは連携してあの手この手で審議を引き延ばして、期日を過ぎれば自然成立です。質疑の中身よりも「議会戦術」の方が優先されそうです。ますます「数は力」を見せつけられるかもしれません。
高市首相は、この件は党に預けて今のところは「様子見」です。これは維新の突然の「センターピン」発言に始まったことですけど、高市首相のはぐらかし答弁の責任も大きいと思います。
――何で2割や3割じゃなくて、1割なんですか?
半分に減らせって言うたらみんな(自民党議員)から怒られちゃうけど、まあ1割くらいならええやん、って。
――は? じゃあ1割の根拠はないってことなんですか?
維新が1割てゆうてはるんで、それに乗っかったってとこやな。
――へ? 維新が言えば、乗っかっちゃうんですか?
表向きは言われたとおりに動いとかんと。連立から離脱するで、と脅かすもんやさかい。
――ってことは、本心じゃ、やる気はないんだ?
そらそうや。臨時国会の会期ってあと2週間しかあらへんのに、こんなん成立するわけないし、年が明けて通常国会に持ち越したって、野党どころか、自民党内でも了承がとれてへんし、無理、無理。
後半の質疑(問答)はフィクションですが、もちろん根拠がないわけではありません。
高市政権の行方,読む政治:「連立離脱しても知らんで」 維新、自民に定数削減法案巡り通告 | 毎日新聞
自民内からも反発「進め方が乱暴」定数1割削減法案
それにしても、返す返すも、中身を審議に委ねるなんて法律案をよくもつくるもんです。もし与党が多数で、こんな法案を次々とつくられたらたまりません。審議に委ねるとしながらも、最後に「自然成立条項」をつけておけば、与党がお望み通りの法案を何でも通せるでしょう。ますます立法過程がずさんになっていくこと必至です。悪しき前例にしないためにも、これは絶対に通してはいけないと思います。
高市首相、そんなことよりも、企業献金の禁止、選挙資金規正法の改正、やりませんか、ですよ。
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