相変わらずお笑いぐさの先生です。
トランプ先生 どうも私の関税政策の根本を理解していない生徒が多くて困るね。君たち、ちゃんと私の話を聞いているのかね?
生徒 聞いてまーす。でも、先生のおっしゃることには無茶が多いと思いまーす。
ト 何が無茶なんだ? 日本はアメリカに日本車を輸出して儲けてるんだから、対等にアメ車をもっと買うべきだと言っているんだ。どこが無茶だと言うんだ?
生徒 先生、日本の道路は狭いんで、都市部の幹線道路はともかく、そこから入って、地方の道をアメ車が走ったら、対向車はもうすれ違いできません。
ト それなら道幅を広くすればいいではないか。
生徒 何でアメ車に合わせて日本の道を広くしなきゃいけないんですかぁ。本末転倒でーす。おまけにアメ車は燃費が悪過ぎです。日本のガソリンは揮発油税に消費税が上乗せされて税の二重取りになっていて、25%以上は税金なので、アメリカに比べるととんでもなくガソリンの値段が高いんです。それじゃなくてもガソリン代が高騰している昨今、好んでアメ車に乗ろうとする日本人は少ないと思いまーす。
ト 燃費なんか10㌔も走れば十分だろう。何が不満なんだ?
生徒 えー、アメ車ってリッター10㌔も走るんですかぁ!?
ト 2リッターでだ。そんなちまちました車で狭い道を走っているから、性格までちまちましてくるんだ。それから、日本には変な安全基準があって、6mの高さからボウリングの球を落としてボンネットが凹んだら、その車は検査不合格になるそうじゃないか。そういう非関税障壁をつくって、わが国の車を市場から排除しようとするのは異常だ。
生徒 先生、それはボウリングの球じゃなくて、人間の頭部を模した球体による衝撃の検査で、高さも6mじゃなくて2mです。そうやって胸を張って堂々とフェイクニュースを言うのはやめてください。
ト 何がフェイクなもんか。だいたい米国の大統領には、エリートどもの「知性」なんぞは求められておらんのだ。ところで今日は日本人の生徒が多いようだが、格さんは来てるのか?
生徒 はっ? 誰ですか、格さんって?
赤沢:先生、もしかして、それって私のことでしょうか?
ト そうだ、「格下」の格さん。何か質問はあるかね。
赤沢 はあ。私といたしましては、先生が直接私なんぞにお話をしてくださったことに心より感謝申し上げる次第でして……。
ト 君らは礼儀正しくていつも平身低頭なのはいいが、内容がないというか、話の中身が薄すぎるな。ところで、助さん、じゃなかった、ハチはいるのかね?
生徒 ハチって、水戸黄門だけに「うっかり八兵衛」のことですか?
ト 八兵衛じゃない。忠犬のハチだ。
石破 もしかして、それは私のことでございますか?
ト そうそう。もっとも、日本の場合は、どの総理もだいたい忠犬ハチ公だから、我々にとっては交渉がスムーズで楽なもんだ。他国に見せる貿易交渉の見本としてちょうどいい。
茂木 ふふふ……。先生、そんなことはありませんぞ。「タフネゴシエーター」と呼ばれたこの私を差し置いて、日米交渉の成功などありえません。私の存在を忘れると、今に後悔することになるでしょう。
赤沢 なーにが、「タフネゴシエーター」だ。「ターミネーター」みたいに格好つけやがって。ただのタフさんだろう。
茂木 なにー!
石破 タフマンでもいいな。「ニョタイモリスキー」よりはマシだろ。
茂木 こらこら、ヤクルトじゃないぞ。それにまたしても過去の古い醜聞を出してきて……。
赤・石 ふん、一生言われてるのがお似合いだ。
ト こらこら、君たちは対アメリカでは誰もが忠犬なのに、内向きになると何でそう小競り合いばかりするんだ。今日はまだ大事な話があるんだ。パウエルくんはいるかね?
生徒 まだ来てません。きっと今日は遅刻だと思います。
ト うーむ、相変わらず「遅すぎる男」だ。このタイミングで利下げしないとダメだと言っとるのに、まだ動かんし、学校にも来ないし。
生徒 先生がそんなことを言うから、株価がまた急降下していますが。
生徒 それに中央銀行の独立性を脅かすのはまずいと思うんですけど。
ト ふん、FRBは政府の子会社だ。
生徒 あれ? どっかで聞いたことがあるような。日銀は……でしたっけ? 確か亡くなった安倍さんが……。
ト 日銀のことなど知らん。FRBがどうしても動かないということなら、パウエルくんを任に留めておくわけにはいかなくなるぞ。経済が失速しかねない。
生徒 えー! そんなことをしたら、アメリカは信用を失墜させますよー。
生徒 そうですよぉ。株価は下がり、ドルも国債も売られてトリプル安です。
ト 私はアメリカの景気を下支えするには利下げが必要だと、それができないならパウエルくんは任にあらずと言っているだけだ。
生徒 とか何とか言って、先生、またまた、株価を操作して、近しい人間を株取引で儲けさせようって算段なんじゃ。
ト また、その話か。
生徒 今月12日に民主党の議員数人が米証券取引委員会(SEC)に調査を求めたという記事がありました。これだけ大きなアップダウンがあることが事前にわかってたら、まさに濡れ手で粟の大もうけができます。利下げの話だって、大口の株取引をする者には資金源の提供になります。先生は、実は、こういう人たちの意向で動いているだけではないですか?
ト 君たちのたくましい想像力の産物を聞くのもこれくらいにしておこう。屋上に専用ヘリを待たせているので、今日はこれで終わりにして、私は帰る。フロリダの18番ホールが私を待ってるんでな。
トランプ氏にインサイダー取引疑惑 民主党議員団、SECに調査要請 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
