山本リンダの「狙いうち」は、調べてみるともう半世紀も前の昭和の歌ですが、今でも高校野球の応援歌などで耳にするので、若い人でもメロディは聞いたことがあるのではないかと思いますし、冒頭の歌詞などは一度聞いたらたぶん忘れない(忘れられない)でしょう(意味はわかりませんが 笑)。buuさんがXにこの歌詞を上げ、自民党を揶揄?していたのを見て、笑ってしまいました。「裏ら裏ら……」と言えば、ジャングル黒べえという同じ頃にテレビで放映されていたアニメでも、主人公が「裏、裏、ウラー」と叫んでいましたが(笑)、こちらは誤ったアフリカ・イメージや黒人観につながりかねない部分があるので、再放送はされなくなったようです。それはともかく、自民党が今回の解散総選挙に際し、(密かに)非公認とした候補者が代表を務める党支部に2000万円を振り込んでいたという報道には、ああ、やっぱりというか、あきれ果てたというか、この政党は自省とか自浄とか、自ら襟を正すことが絶望的に無理なのだと改めて思いました。
https://x.com/buu34/status/1849306639842820373
「ジャングル黒べえ」が絶版になっていた本当の理由 - 庭を歩いてメモをとる
この事実を最初に報道したのは「赤旗」でした。それによると、自民党は10月9日付で(選挙公示前に)、森山幹事長名で、支部の会計責任者あてに「支部政党交付金支給通知書」なる文書を出し、衆議院総選挙の公認料500万円と活動費1500万円、合計2000万円を支給するとしています。それとは別個にということでしょうか、今回非公認となった候補(が党支部長を務める支部)あてにも、「党勢拡大」のために2000万円を振り込むという文書を、10月13日付で出しているとのことです。なぜ、一般の支部あての活動費が1500万なのに、非公認候補の支部あての活動費が2000万なのか。
裏金非公認に2000万円/公認と同額 自民本部が政党助成金
自民“裏金非公認”は偽装だった!赤旗砲またも炸裂「党本部が非公認の支部に2000万円振り込み」の衝撃|日刊ゲンダイDIGITAL
自民党に言わせれば、さすがに公認していない以上、「公認料」の名目で金は支給できないけれど、合計額が同じなんだからいいだろうということなのでしょう。「裏公認料」と言われる所以です。非公認候補もこれなら文句は言わないでしょうけれど、「外部」から、どうして非公認候補あてには活動費が500万円も上乗せされているんですかと訊かれたら、何と答えるつもりだったのでしょう。どうせバレやしないと思ったのでしょうか。そもそも、非公認の候補がそのまま支部長でいる(いられる)のもおかしな話で、他の党組織だったらあり得ないことだと思います。
この報道について尋ねられた自民党総裁の石破首相は「非公認候補ではなく政党支部に出している。このような時期に報道が出ることに誠に憤りを覚える」と(さも選挙妨害だ、と言いたげに)答えたそうですが、「憤りを覚える」のは国民、とりわけこんな情勢でも自民党になおも立ち直りの「期待」をかけている心優しい、というか、人のいい有権者の方です。政党支部の財布と非公認候補の財布は実質的には同じです。非公認候補に(直接)支給していないと言っても、(お得意の)迂回をさせているだけのことで、裏金や献金の手法と何ら変わりませんし、選挙には使わない金だといくら言い張っても、選挙が終わってから補填すれば結局は同じことです。そんな説明を真に受けるのは、岩盤支持の「信者」くらいのものでしょう。
石破首相の逆ギレは説得力ゼロ 「2000万円支給問題」は裏金事件と同じ構図…またも露呈した無反省ぶり|日刊ゲンダイDIGITAL
非公認の代表格である萩生田光一氏にいたっては、「報道があるまで全く存じ上げず」「事前に連絡もなかった」「ありがた迷惑(なので)……返金を含めた対応を(党執行部と協議)する」と言っています。
https://x.com/officeofhagiuda/status/1849445004311470114
赤旗が記事にしたのが23日付、お金が振り込まれたのが16日付です。一週間ものあいだ、口座に振り込まれていた2000万円もの大金に気づかないなんて、もしこれが本当だとしたら、この方、事務スタッフともども、相当にヤバい人たちで、逆の意味で「危機管理能力ゼロ」、「事務処理能力ゼロ」と言ってよいでしょう(そう言えば、2700万余りもの大金(裏金)を事務所の引き出しで保管していたとか、政治資金収支報告書の支出総額を「不明」と書いて提出してしまう人でしたね――要するに、これらがもし本当のことだったら、萩生田氏本人と事務職員は、まったくお金の管理ができない人たちなわけで、普通の組織体だったら即刻退場です)。こういう人に国政のリーダーなどを任せたら、真面目な話、気づいたときには手遅れで、国土が「焼け野原」になっていても平気なのかもしれません。「事前連絡」がなかったというのも、党本部から送られた通知を見ていない(あるいは、見た秘書が本人に知らせていない)ということになりますし、何と言っても、ありがた迷惑だと言ってるのだから、「んな金はいらねぇ、全額返してやる!」と啖呵を切るのかと思ったら、どうするかは「党執行部と協議する」んだそうです(大笑)。東京24区の有権者のみなさん、千葉県民の小生には投票権がないので、いかんともしがたいです。頼みますよ、ほんとに……。
「裏ら裏ら裏裏で……」などと歌って笑っている場合ではなく、都知事選のときのように、今回ももっと早くに落選運動に参加しておくべきだったと少し後悔しています。結果はどうあれ、もう一日あるので、明日は、焦点になっているもう一つの選挙区のことを少し書こうと思います。
