今日も短く。
東京五輪の汚職事件も底なしの展開になってきました。大手出版社KADOKAWAの角川歴彦つぐひこ会長が昨日（9月14日）東京地検特捜部に逮捕されました。同社の専務らが逮捕されて一週間後の逮捕です。この時差は、先に逮捕された専務ら2人が、取り調べで角川会長の関与を認めた（卑俗な言い方をすれば、吐いた）と理解しました。もし、そうであれば、逆に言うと、特捜部は会長を逮捕する決め手を欠いていて、2人の供述頼りだったともとれます。今から思うと、自身の関与を否定していた9月5日の角川会長の取材会見がむなしい感じです。「社員を信じる。（賄賂は）渡っていないと思う」というのは、「しゃべるんじゃないぞ（信じてるぞ）」という2人へのメッセージだったのでしょうか。
ＫＡＤＯＫＡＷＡ・角川会長 賄賂否定「社員を信じる」東京五輪汚職事件/芸能/デイリースポーツ online
疑惑は“底なし”の様相…KADOKAWAの角川歴彦会長を6900万円贈賄容疑で逮捕 五輪汚職事件 | TBS NEWS DIG
「底なし」と言えば、「一月万冊」で佐藤章さんが、沖縄・辺野古の基地移設問題について、こういう話をしていました（30分あたりから）。
内閣支持率急落。統一教会、国葬に五輪汚職問題が追加されたら岸田政権は完全に吹き飛ぶ！沖縄知事選挙でも敗北した自民党はボロボロに･･･元朝日新聞・記者佐藤章さんと一月万冊 - YouTube
佐藤：（沖縄県知事選に当選した）玉城さんは、辺野古の基地は軟弱地盤があるから絶対に完成させることはできないと言ってるんです。僕も大阪湾にある関西空港を担当したことがあるのでわかるんですけど、軟弱地盤があったら、まず無理なんです。実際に（関空の）工事にあたった人にも取材しました。まず、ダイバーが大阪湾に潜って、どのくらい軟弱なのかを鉄の棒を使って調べるんです。これ3メートルとか5メートルとか長いんですけど、それを突き刺して、非常に原始的なんだけど、どれくらいズブズブ入るか調べるんですよ。その潜水士に話を聞くと、棒がズブズブと3メートル入ったって言うんです。その上に関西空港をつくってるんです。
清水：今でも関空っていろいろ問題起きてますよね。
佐藤：そうそう、だから不同沈下と言って、みんな一様に沈下するんじゃなくて、でこぼこが生じるんですよ。これ、致命的なんです。滑走路が（手で）こうなっちゃう（歪む）じゃないですか。そこのところは、関西空港は、沈下した部分の柱をジャッキアップして鉄板を入れているんです。
清水：民間空港で、それ、ぎりぎりもたせてるのに、そういうところに米軍基地を置くって、それ違うだろって。
佐藤：しかも、辺野古には関西空港とちがう点があって、関西空港はズブズブだけど底は平面なんです。ところが、辺野古はV字形の谷なんですよ。僕ね、海底の断面図を見た瞬間に、これはダメだと思いました。実際、議論になりましたけど、専門家はダメだと言ってます。だから、これ、不可能なんですよ。
辺野古のことは、3日前に本ブログでも書いたので、これ以上は書きません。
統一教会問題もズブズブの「底なし」になっています。しかし、「底なし」は比喩（印象）であって、実際には、五輪汚職も統一教会問題も、さらに極論すれば、辺野古の海底であっても「底なし」ではありません。調べれば「底は知れる」わけで、調べないだけのことです。自民党内からも、ついに、と言うべきか、きちんと調べるべきだという声が上がり始めました（特に、安倍・細田！）。当たり前のことを言っているに過ぎませんが、その当たり前のことさえ、世間から非難を浴びないと、言い出す人がいないのです。「底なし」なのは、自民党のコンプライアンスとモラルの欠如ではないのかと。
教団との関係、自民内から「安倍・細田両氏を調べないのは不十分」 [自民]：朝日新聞デジタル
↓ よろしければクリックしていただけると大変励みになります。
