ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

エリザベス女王が亡くなって……

 今日は短く。
 昨日の閉会中審査で岸田首相は安倍氏国葬について「丁寧」なる説明をし、質問に「丁寧」なる回答をしたようです(主観的満足度において)。
【丁寧バカ】丁寧、丁寧と言うが一向に丁寧でない岸田ついに弱音を吐き始めた?:のら猫 寛兵衛:SSブログ

終わったと思ったら、今度は自民党の茂木幹事長が先延ばしになっていた例の壺調査=国会議員の統一教会との関わりを自己申告させた「点検」結果なるものを公表しました。すると、「丁寧」な説明でお疲れの岸田首相がぶらさがりで、物価高に対する新たな総合経済対策を取りまとめ、住民税非課税世帯に5万円の給付金を支給すると言い出しました。夕方のニュースに合わせるかのように、矢継ぎ早に、「国葬」、「壺調査」、「バラマキ!」と続くと、さすがにこれには魂胆があるのではと思いました。立憲の安住・国対委員長もこう言っています。
立民安住国対委員長、自民党の調査公表は「せこいやり方」安倍元首相国葬の国会審議と同日実施で - 社会 : 日刊スポーツ

立憲民主党安住淳国対委員長は8日、自民党が所属国会議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側との接点調査を同日夕に公表することを批判した。安倍晋三元首相の国葬を巡る国会審議にタイミングを合わせたとの見方を示し「ニュースを小さく扱ってもらおうという、せこいやり方だ」と記者団に述べた。
国葬を巡る岸田文雄首相の国会説明を前に「安倍氏にだけ盛大に多額の税金を使うことへの納得感は全くない」として首相を追及する意向を強調。国葬や旧統一教会問題に関し「十分な答えが得られない場合、何度も国会に来て説明してもらう」とけん制した。

 だから「壺調査」の結果発表を延期したのかと。ついでに、現金給付も発表しちゃえば、国民の関心は分散されて、ひとつひとつに対する批判のボルテージは下がる――「目くらまし」というか、まあ、いつもの「手口」かなと思いました。

 今朝、英国のエリザベス女王が亡くなったことを知りました。遠い他国のこととはいえ、これほど長きにわたってイギリスの国民的「紐帯」であったことに敬意を感じ、心から哀悼します。
盛田隆二 💙💛 on Twitter: "バッキンガム宮殿に大きな虹がかかった エリザベス女王を天国に導く橋のような" / Twitter

 ひとつだけ不謹慎なことを言うと、日本政府や自民党の中には、人々の関心が「国葬問題」や「自民党壺問題」から他に向くのであれば、こうした訃報でさえ内心ほくそ笑んでいる輩がいるかもしれません。しかし、逆に見れば、その分エリザベス女王の葬儀に関心が集まり、日本の9.27「国葬」への関心は下がるでしょう。要人たちの来日にも当然影響が出て、この機会に、彼我の歴然たる「差」、諸外国の日本に対する評価を完膚なきまでに見せつけられるかも知れません。
 安倍外交は「地球儀を俯瞰する外交」とよく言われましたが、それがいかに内向きで、内実の乏しい単なるバラマキ外交であったか、我々は今後改めて思い知らされることになると思います。

<追記>
 今朝の毎日新聞に、安倍政権時代の日本政府が各国の葬儀にどう対応したかというコラムがありました。フランスでは国葬自体が珍しいようですが、2019年に亡くなったシラク元大統領の国葬に、安倍政権が「派遣」したのは駐仏大使だったとのこと(「駐仏」というのは日本ではなくフランスにいる人のことですよね!)。それでいてマクロン大統領に葬儀に来てほしいって、それはないんじゃないかと。
金言:安倍さんの弔問外交=小倉孝保 | 毎日新聞
(2ページ目)【安倍晋三】安倍氏国葬「弔問外交」は“絵に描いた餅”…現役首脳が出席見送り、日本政府おざなりのツケ|日刊ゲンダイDIGITAL





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