ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

アントニオ猪木のメッセージ

 今日は短く。
 「BLOGOS」で1月2日付「PRESIDENT Online」に掲載されたアントニオ猪木さんの記事を読み、いつだったか、テレ朝の番組「あいつ今なにしてる?」に猪木さんが出演していたことを思い出した。
アントニオ猪木、ブラジル時代の友との再会に感動!極貧生活、過酷な労働…壮絶な過去も明らかに | あいつ今何してる? | ニュース | テレビドガッチ

調べてみると、見たのは2019年11月27日放送の回で、14歳のときに一家でブラジルへ農業入植した猪木さんは、コーヒー農園で朝から晩まで奴隷のように働かされたという話だった。その後、猪木さんは17歳のときに力道山に現地でスカウトされてプロレスラーになるのだが、番組には、同じ船で渡航し、兄のように慕っていた2歳年上の方が出演され、当時を回想していた。まだ2年余り前の話で、テレビで見た猪木さんは肌つやもよく、変わりないように見えたが、「アミロイドーシス」という聞いたこともない難病にかかっていたことを昨年知り、驚いた。

 闘病中にもかかわらず(それゆえにかもしれないが)、このような熱いメッセージを発するのは、猪木さんならではと思う。快癒を祈りつつ、一部引用させていただく。お許しを願う。
 「いち、にい、さん、ダァー!」

「馬鹿になれ、恥をかけ、自分にうぬぼれろ」難病と闘うアントニオ猪木がそう叫ぶワケ (1/2)

…あらためて思うよ、「人生は挑戦の連続である」って。
誤解しないでほしいのは「猪木だから挑戦できた」わけじゃないということ。誰の人生も、大なり小なりの挑戦の結果、いまがあるということ。
挑戦するのは怖いけれど、挑戦しない人生のほうがもっと怖いんだよ。

「人生は挑戦の連続である」といったけれど、勇気を出して思い切って挑戦した結果、思い通りの結果を得られないことはもちろんある。大ダメージを受けて、「もう立ち直れない」と悲嘆に暮れることもあるかもしれない。
わたしだって、成功ばかりじゃなかった。
いや、むしろ失敗の連続だった。
だからといって、尻込みする必要なんてなにもない。
失敗したらやり直せばいい、ただそれだけのことだ。

かつて、わたしの下から離れていった藤原喜明新日本プロレスに復帰する際に、わたしは「修行とは出直しの連続なり」とファンの前で挨拶をした。
間違えたと思ったのなら、もういちど元に戻ってやり直せばいい。
「やっぱり違う」と感じたのなら、違うやり方で歩き出せばいい。

なにかをはじめるのに遅過ぎるということは絶対にない。「失敗は成功の母」というけれど、たとえ失敗であっても、それは必ず自分の血となり、肉となる。
そこで逃げずにきちんと出直すことができたとき、あなたはすでに成功への階段を上りはじめているのだ。

かつて、テレビ朝日のアナウンサーから、「もしも、この試合に負けたら……」と、試合直前に質問され、いらだっていたわたしは、「出る前に負けることを考える馬鹿がいるかよ!」と張り手をしてしまったことがある。彼には悪いことをしたけれど仕方がない。試合前に負けることを考えるようでは、プロレスラーとして失格だからだ。

「オレは世界で最強だ」という思いで突っ走ってきた。その自信の源となっていたのは、日々のたゆまぬトレーニングだった。わたしはプロフェッショナルとして、いついかなるときでも練習に関しては妥協したことがないと自信を持っていえる。
わたしはよく、「もっと自分にうぬぼれてみろよ」とアドバイスをする。
もちろん、単に「うぬぼれ屋になれ」という意味じゃない。かなえたい夢を抱きつつ、自分で「もうこれ以上はできない」というくらい、とことんやることをやって、そのうえでうぬぼれてみろという意味だ。
徹底的に努力をして、自分で自分に自信を持つ。そして、うぬぼれる。
このサイクルを繰り返していると、自分でも思いもしない力を発揮することがある。
勝つためには努力が必要だ。きちんと努力しているならば、卑屈になるな、弱気になるな、自信を持て! もっと自分にうぬぼれて生きてみなよ。

馬鹿になること、恥をかくこと、そして自分をさらけ出すこと――。
現代の人たちは、常に冷静でいること、まるで他人事のようにクールに振る舞うことがカッコいいことだと思っているようだ。でも、馬鹿になり、恥をかき、自分をさらけ出すことができたとき、本当の自分が見えてくる。
思えば、これまでの人生で多くの人に馬鹿にされてきた。人になんといわれようとも、いつも「どうってことねぇよ」と思っていたから、なにも気にしたことはない。
他人の尺度を気にしていたって仕方がない。自分には自分の尺度があり、自分の人生は自分で歩んでいくものなのだ。

<以下略>




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