ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

畠山さん、山本太郎さんに訊く

 選挙ライターの畠山理仁(はたけやま みちよし)さんがれいわ新選組山本太郎代表にインタヴューをしていて、文字起こしした方もおもしろかったが、これとは別の動画の方もよかった。その一部を起こしてみる。

【動画つき独占インタビュー】れいわ新選組・山本太郎代表「来年7月の参議院議員選挙で議席を2ケタに乗せたい」 | 畠山理仁「アラフォーから楽しむ選挙漫遊記」 | よみタイ
れいわ新選組・山本太郎代表インタビュー - YouTube

 畠山街宣で聴衆の方にマイクを渡すっていうのは、コミュニケーションのきっかけとしてお渡ししているってことなんですか、質問を受けたり…?
 山本大体政治家のやる街宣って一方的じゃないですか。ある意味、その一方的なプレーを無理やり聞かされるか、聞きたくないような状況に追い込まれているっていうのがちょっと自分の中では嫌だなと。少なくとも何か意見のある人に対しては、意見が言えるような場であるならば、よりよい街宣になるだろなあと思って。でも、一番怖いのは自分が答えられないときじゃないですか。でも、そこは最初にエクスキューズっていうか、申し訳ないですけど、私ですからねって、たかだか山本太郎なんで答えられないときもありますからっていう…。もう最初に開き直ってるってことですね。だから、知らなくともしょうがない。だって、山本太郎ですから、逆に教えてくださいっていう話ならば成立するのかな、っていうことで始めたんですよね。
 で、意外と何かしら政治に対して、ぼんやりしたことでもいいし、はっきりしたことでもいいし、でも、何かしら言ってみたりとか、言いたかったって人が意外といらっしゃるんだなってことだと思います。
 で、攻撃されてくる方、要は、何かしらヤジってこられる方っていうのも、もちろんいらっしゃるんですね、どこでしゃべっても。そういう方に対して、本当は一番マイク握っていただきたいんですよ。あなたのその美しいお口から、その汚物のような言葉を(笑)聴衆の面前でばらまかれるというようなこと、一体そのもととなるものは何なのか。おそらく、こちらに対する嫌悪感であったりとか、そういうものだったら、逆にそれを聞き出したいですよね。そのもとになっているものを是非言っていただきたい。みんなの前でヤジるくらいの勇気があるんだったら、おそらくマイクを持てるだろうなって思って。ってことで、優先的に。話の乗ってきてる、いいところでヤジが飛んできたら一回止めちゃうんですよ。いやいやいや、どうぞどうぞって、いうふうに。逆に貴重な話が聞けるかも知れないし、誤解が解けるかも知れないし…。
 まあ、いろんな意味でいいですよね、みんながマイクを持てる状況っていうのは。一番の難点は、私の説明が一番長いっていう(笑)。本当はもっとね、パンパンパンパンって一問一答みたいな感じでいけるといいのかもしれないんですけど、その一問一答の答えの中に疑問が残り続けるっていう方もいらっしゃるだろうなと思うと、やっぱり疑問の多くが解消される方向に向かうように丁寧に説明しなきゃってことで、長くなっちゃうんですよね。友達から言われました。全部説明しようとするなって(笑)。「ありがとう」って(笑)。

 畠山山本さん自身も、「コツコツピンポン」(戸別訪問)っていうやつをやってるんですか?
 山本そうですね。私たちがつけた名前ではないんですけど、ボランティアの皆さんがつけてくださった名前で、一軒一軒ピンポンしながら、ポスター貼らせてもらえないですか、ってお願いをするっていう活動ですね。やってます、はい。
 畠山僕も現場を見させてもらいに行ったことがあって、旭川とかで見ましたけど…。ピンポンして、チラシだけでも読んでくださいって、ポストに入れたりとかされてましたよね。
 山本「何しに来やがったー!」とかリアルに言われることがありますからね。でも「おめえのこと大っ嫌いなんだー!」って言われて、「えー、すいません本当にぃ…。たとえば、どんなところがぁ?」みたいな(笑)。
 畠山「そーいうところだー!」って(笑)
 山本いやでも、訊きたいじゃないですか。改善の余地があるかもしれないから。もしも、ちょっと違う話だったら、「いや、それ…」「実は…」って話ができたりだとか。「もうおまえはいらん、出ていけー!」って言われたら、「そーっすかあ、さようなら」っていう話だったら、そこでもう終わっちゃいますから。そう言わずに、何かね、コミュニケーションがあったとしたら、どっかで応援してくれる人に回ってくれるかもしれませんからね。その可能性を0.1%でもと思って言うんですけど、余計嫌われるっていう(笑)。
 畠山成功したことはないんですか、今まで?
 山本いや、でも、一回もないわけじゃないです。どこやったかな、あれ、世田谷やったかな? どっか定点、本当に短い時間だけ(街宣を)やろうと思って、要は、トラメガ(トランジスタメガホン)とマイクで軽くやってたときに、「れいわはカルトだよー!」って言う奥様がいらっしゃって、世田谷で…(笑)。もうびっくりして、あっ、そういう口を荒らす奥様がいらっしゃったのか、世田谷にもって、すごくショックだったんですけど。「れいわはカルトだー、だまされちゃいけない!」みたいなことを大きな声で言われてて、「えっ、ちょっと待ってください。何がカルトなんですか? ちょっとカルトと言われる部分をお訊きしたいんですけど」と言ったら、「あんたらは自衛隊をこの国からなくそうとしている」みたいな、全く意味がわからない話なので、こっちからしたら「えっ、どういうことでしょうか?」って言ったら、「あんたらは共産党と一緒にこの国から自衛隊をなくそうとしている、って聞いている」っていう話をされていて、「どちら様ですか、創価学会の方ですか? 公明党支持者の方ですか?」って言ったら、「そうじゃない」っていう話から、何かこうお話をしていったら…。「違いますよ。私たちは専守防衛っていう範囲から、自衛隊は国の施政下から外に出しません。逆に言ったら、アメリカの世界戦略みたいなところに行こうとしている(米軍の)二軍として付き添わせるような安保法っていうものにも反対してますよ。一人で牛歩したのは、そこなんですよ」っていう話を説明したら、「それはもうみんなに言った方がいい」って、「みんな勘違いしてる」って、「みんな」の範囲がよくわからないんですけども(笑)。何かものすごい大きな勘違いと言いますか、誤解をされていて。
 だから、ある意味でね、そういうふうに「カルトだー!」って言われるたびに、「おまえの方がカルトだあー」みたいな話になったとしたら、カルト合戦になっちゃうじゃないですか(笑)。カルト認定合戦になっちゃうんで、だから、そういうことではちょっとエネルギーの行き場がないっていうか、だから、一回来たものに対して、自分の中で理解できないものはさらに訊いて、で、もう一回返してもらっていくうちに、すりあわせっていうか、誤解があればアジャスト(調整)していきながら、こちらに非があれば、謝るべきところは謝ってっていうようなことをやれば…。一人ひとりにできればいいんですけどね。できるんだったらやりたいんですけどね、全員に。だから、もう「おまえのこと大っ嫌いだ、出て行け!」って言われたとしても、何かしらチャンスはあるんじゃないかって思って、アプローチをするってことですね。それが如実に現れるのが、コツコツピンポンだっていう部分かもしれません。

 畠山立憲民主党は共闘する相手として信頼できる相手でしたか?
 山本どうやねんやろうなあ?(沈黙)信頼できる相手かどうか…。信頼って何から生まれるのやろ? 馴れ合いから生まれるんですかね。だから、こういう感じで行きましょうや、みたいなところの馴れ合い的なものから信頼が醸成されても意味ないじゃないですか。やはり、信頼って何からって、永田町における信頼が何から生まれるかって言ったら、やっぱり世界観であったりとか、それが政策に落とし込まれたりとか、「今何が必要だと思う?」ってところから逆算ですよね。ここに対して何をしなきゃならないのか、「それ必要だよね、今」っていうことでの塊であるならば、それこそ信頼だと思いますけど。
 とにかく、政権交代するためには~っていうような…。もちろん政権交代は必要なんだけれども、今必要なものに対して、今必要な施策に対して、どういう政策を用いて、それをみんなでやろうっていうことによって、結果政権交代が生まれるんだよ、っていう順番だと、私は思ってるんですよ。とにかく何が何でも政権交代っていうのは、私にはちょっと意味がわからないっていうか、それじゃちょっと納得いく人いないだろうなと。安倍政治を許さないっていう人はたぶんそれを望むだろうけれども、でも、それなぜ許さないって言ってるの? っていう部分じゃないですか、そこは。だから、信頼に値するのかどうかっていう話ではなくて、アプローチとしてどうだったのかっていう問題はあるかと思います。だって、力を合わせるしかないから。最終的にひっくりかえすためにはね。これは次にすぐに力を合わせるって話をしているわけじゃなくて、無茶苦茶強い相手に対して、少数派が確実にひっくりかえしていくためには、っていう話なんですよね。そのためのアプローチっていうのは、今回のようなやり方では難しいだろうなあと、そう思います。

<以下略>

 立憲民主党の代表選が終わったが、大きな変化は見込み薄だ。地道にやるしかない。引き続き、れいわ新撰組山本太郎さんには期待している。



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