ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

大豆の値上がり +「ひるおび」

 昨夜テレビを見ていて、「また豆乳を飲んでみようか」と思い始めた。買い物では牛乳2本がお決まりだったが、今後は1本は牛乳、1本は豆乳にしてみようかと思う。こういうのに「踊らされ」て何かを買うのもどうかとは思うが、豆乳が健康によいのは確かだろう(毎日豆腐でもよいが、飽きるから…)。

〖林修の今でしょ講座〗豆乳・牛乳・アーモンドミルクを比較(9月14日) | Paradise World

 その豆乳の原料である大豆が値上がりしそうだという。先日も小麦製品の値上げが報道されたばかりである。主要農産品を輸入に頼るこの国にとって、食糧安保は今、最優先課題だ。「電磁波で敵基地無力化」などと得意顔になっているのがいるが、そんな「安保」は論外である。それはさておき、農産物の値上がりの理由が天候不順や需要増だけとは言えないところに驚く。こんなところでも日本は後塵を拝しているのかと思う。
 以下、NHKWebの9月13日付ビジネス特集より引用。

ビジネス特集 空気を運ぶ船~豆腐 値上がりの裏で~ | 中国 | NHKニュース

スーパーの特売品の常連で、日々の食卓に欠かせない「豆腐」。
10年以上ほぼ値段が変わらない、卵と並ぶ「物価の優等生」と言われています。
しかし今、豆腐や油揚げなどの大豆製品に値上げの動きが出ています。
……
なぜ今、豆腐の値上げなのか。理由の一つは原材料の大豆価格の高騰です。
国産品は大雨による天候不順、輸入品は中国の輸入増加や環境への負荷が少ないバイオ燃料としての需要の高まりが主な要因です。
特に大豆の先物価格は、新型コロナの感染拡大後、去年の夏ごろから一気に高騰。
一時、80%以上も値上がりしました。
大豆の高騰だけが値上げの理由なのでしょうか。
……
「この話、豆腐の値上げと関係あるんじゃないかしら…」
取材班にカギとなる情報を教えてくれたのは、「ニュース ウオッチ9」の編集責任者。
健康維持のために毎日、豆腐、湯葉、豆乳、納豆を食べているといいますが、最近、アメリカの公共ラジオから流れるこんなニュースを耳にしたと言います。
「コンテナ船は、ロスの港で荷降ろしした後に、『カラ』のままいちもくさんにアジアに戻ってアメリカ人が求めるモノを運んでいるんだって。だからアメリカの農家は、大豆を日本に輸出したくても輸出できない状況が続いているんじゃないかと」
「カラ」のままコンテナを運ぶ?
いったい、どういうことなのでしょうか。

国際物流の専門家によると、通常、豆腐の原料になる輸入大豆の多くは、アメリカ西海岸の港からコンテナ船で運搬され日本に届きます。
その後、コンテナ船の一部は中国へ。中国でアメリカへの輸出向けの商品を積み込み、再び、西海岸の港に戻ります。
同じ船でさまざまな場所に寄りながら、海運会社は効率的に運賃を稼ぐ。
こうした周回コースによって大豆は安定的に供給されてきました。
しかし、コロナ禍からの経済回復で世界の物流に異変が起きました。
去年、主要都市が軒並みロックダウンした世界一の消費大国アメリカでは、ワクチン接種の広がりとともに停滞していた消費のマグマが一気に爆発。
経済が急激に回復しました。
これに応じたのが、いち早くコロナのダメージから立ち直っていた中国です。
アメリカの需要に応える形で、家具や家電、おもちゃなどの商品を大量に輸出したため、海運会社の間では、多少の無理をしてでも中国からアメリカに向かう航路にコンテナ船をかき集めようという動きが広がったというのです。
日本海事センターの統計を調べてみると、ことし1月から7月の間に、中国などのアジアからアメリカに運ばれたコンテナの量は、去年の同じ時期に比べて33%も増加していました。
コンテナ運賃を調べてみると次のようになっていました。
中国の上海から西海岸のロサンゼルスに向かうことし7月の運賃は、40フィートのコンテナ1個あたり1万1150ドル。感染拡大前の去年1月の6倍に跳ね上がっています。
一方で、大豆などが運搬されるロサンゼルスから横浜に向かう航路の現在の運賃は2820ドル。アメリカ向けと日本向けの運賃には、実に4倍もの差がついています。
「カラ」のコンテナを運んでも運賃は稼げませんが、荷物の積み降ろしの時間がかからなないため、通常より早く中国に到着し、荷物を積んでアメリカに戻ることが出来ます。
このため、運賃が高く「ドル箱路線」となったアメリカ向けの航路にコンテナを集中させれば、片道が「カラ」でも十分に収益を上げることが出来る状況になっているのです。
……
「この30年間で最悪の事態だ」
こう話すのは、アメリカの中西部ノースダコタ州で、30年以上前から日本に大豆を輸出している会社のボブ・シナー社長です。
しかし、ことしはコンテナが確保できず、例年よりも2か月近く輸出に遅れが出ています。
アメリカでは10月にかけて大豆の収穫が本格化しますが、このままでは新しく収穫する分の貯蔵スペースが足りなくなるといいます。
このため、日本行きのコンテナに少しでも大豆を積んでもらうようかけ合っていますが、運賃は1年前の2倍に値上がりしている状況です。
……
一方の日本。
国際間でコンテナ手配を行う東京の物流会社もこの異常事態の対応に追われていました。
「今までお付き合いのないお客さんからも『なんとかしてくれ』という緊急のお願いがきています」
こう話すのはコンテナ事業の責任者・中島剛室長です。
1991年の入社以来、30年近く物流畑を歩み、ニューヨーク、香港、シンガポールに駐在。荷主と海運会社の間に入ってさまざまな調整に当たってきました。
しかし今回のコンテナ不足は、過去に経験したことのない異常事態だと言います。
中島さん
「日本がコンテナを『取り負け』『買い負け』していて、日本にコンテナを持ってくるのが難しい状況です。およそ30年間、海上輸送に携わっていますが、これほどのコンテナ不足は初めてで、サプライチェーンの回し方が変わってしまい、これまでの経験則が全く役に立たなくなっています。毎日が初めてのことばかりですが、日本への物流を止めないよう努力してやっていくしかありません」

コンテナ不足による食卓への影響はどこまで広がるのでしょうか。
再び、拓殖大学の松田教授に聞きました。
松田教授
「豆腐や納豆などのように販売価格が比較的低く、輸送コストの比率が高い生活必需品は値上げに踏み切らないと苦しくなる場面も出てくるのではないでしょうか」
……
アメリカのクリスマス商戦までは荷動きが活発なので、コンテナ不足や運賃の高止まりは続くのではないでしょうか。価格が正常に向かうのは中国の旧正月春節アメリカへの輸出が少なくなる来年2月ごろになる可能性が高いと思います」

<以下略>


 最後に、テレビの影響力について。かように購買意欲や動機付けに大きな力をもつテレビで、公党とそれに協力する他党に対して、先日のTBS「ひるおび」番組内で起こったあのような誹謗中傷が悪質であることは、いろいろな方々が指摘するとおりである(宮武領さんはブログで「名誉毀損罪(3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金)」か「偽計業務妨害罪」(同じ)に相当する犯罪行為だと書いていた)。
TBSが「発言は誤りでした」と全面謝罪。「ひるおび」での八代英輝弁護士の「共産党は『暴力的な革命』というのを党の要綱として廃止してません」発言は名誉毀損罪で業務妨害罪成立。TBSは即刻降板させろ。 - Everyone says I love you !

 ところが「謝罪」すると言われていた13日の番組内での八代氏の「釈明」は完全にポイントをずらしていた。あれでは、バランスを欠いた発言をしてすいませんと言っているに過ぎない。局アナに謝らせて、本人は自己弁護とは呆れる。今後は「バランスに配慮する」ようなので、八代弁護士は、次は、自民党のことを「暴力集団」とでも呼ぶのだろう。でないと、公正性とバランスを欠きますよね、八代さん!
 MCの恵俊彰氏の「私も脇を締めて、番組作りに臨んで…」というコメントにも驚く。「私自身も八代氏の発言に同調するような対応をしてしまい、MCとして不適切でした」くらいのことを言うのかと思ったが…。彼ら及びTBSがこの件をどう認識しているのかよくわかった。
 (想像)
 番組プロデューサー:なあ、八代君、頼むよ、一言でいいから、謝ってくれよー。
 八代:いやですよ、何で謝らなきゃいけないんですか。
 番プ共産党に謝罪するって言ってる手前、謝らないわけにはいかないんだよー。
 八代:それなら番組として謝ってくださいよ。僕は嫌です。
 番プ:じゃあ、先に江藤アナに局として謝らせるからさあ。でも、本人から何もなしってわけにはいかないよぉ。
 八代共産党への配慮が足りなかった。発言にバランスを欠いていた、くらいは言いますよ、それで十分でしょ。
 番プ:しょうがないなあ、それでいってみるかぁ。
 
 八代氏降板どころか番組打ち切りでもいい事態だ。


<追記>人からの指摘で、過去に「ひるおび」でのこの「肩書き 国際弁護士」のふるまいについて書いていたことを思い出した。よければご覧ください。
 余計なことを付け加えれば、この人に限らないが、アメリカに行くと「国際〇〇」を名乗って平気(容認される)というのはやはりおかしいと思う。

続 国会開くと1日3億?/「ひるおび」詳細 - ペンは剣よりも強く
国会開くと1日3億? - ペンは剣よりも強く



 


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