ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

父親の逝去

 昨日の午前2時半頃に目が覚めた。前日にコロナワクチンを打ったせいで肩に痛みがあり、寝返りをうつのに難儀して、うまく寝付けなかった。しばらくネットでニュースを眺めることにして、程なくすると電話が鳴った。父親が心肺停止という連絡だった。慌てて病院に駆けつけたが、いかんともしがたく、無言の父親を引き取るしかなかった。
 お盆で施設から一時帰宅することになっていたため、あれこれ準備をしてきた。コロナ下の病院や施設では面会もままならなかったので、自宅に戻ってくるこの機会に近しい人たちに連絡を取って、できるだけ多くの人に会ってもらうつもりだったが、果たせなかった。残念でならない。

 本当によく働いた父親だった。農作業や植木以外にこれといった趣味もなかったが、器用に何でもこなした。また、頼まれると断れない人だった。昨日弔問に来てくれた方々はみな生前の父親に世話になったと頭を下げていた。子には誇らしいことだ。

 葬儀屋さんから言われて、遺影に適当な生前の父親の写真を探していて見つけた一枚は、奇しくも母親が亡くなったときに葬儀屋さんに渡したのと同じ家族の集合写真だった。同じものを加工してもらって仏壇に並べてあげようと思うが、「他にもあるでしょうに。しょうがないなあ」と、先に逝った母親の声が聞こえてくるようだ。

 外は雨。もうちょっと天国の母親には我慢してほしかったが、先に逝ってそろそろ7年余り。一人で寂しかっただろうから、招きに応じることにしよう。

 
 …ということで、1年以上毎日更新してきたブログが途切れてしまった。以前ほどではないが、少しずつ静かに再開させていくつもりでいる。
 また合間に眺めていただけたら幸いです。