4月22日付の第5回「ワクチン進捗フォローアップ野党合同チーム」ヒアリングに、アメリカの感染症専門家でバイデン政権にもアドバイスしているというエリック・フェイグルディン氏が講師に招かれて話している。質疑の部分だけ起こしてみる。
エリック・フェイグルディン博士への3つの質問「子どもの感染」「変異株の感染スピード」「空気感染はするのか?」野党ワクチンヒアリングより 2021.04.22 - YouTube
原口:子どもについての感染性についてお尋ねしたいと思います。
E.F:最新のデータを見ますと、B117株(イギリス変異株)に関しては、子どもの感染が増えていることがわかっています。これは、子どもの方が大人よりも感染しやすいということではないんですけれども、昨年のこの時期の感染者の数を比べた場合、子どもの感染者の相対的な増加というものが高まっています。従来型のコロナウィルスに比べて、B117は子どもで感染しやすいということがわかっており、10歳未満の子どもに関しましてはプラス25%、10代のお子さんですと15%くらい、従来型と比べて高くなっているということがわかっています。この状況はドイツ、オーストリア、スウェーデンなどで見られておりまして、これらの国ではB117の変異株が支配的になっており、子どもの感染が増えています。そして、これらの3カ国を見た場合、一番高い感染グループ、年齢層が15歳から19歳の若者になっています。
亀井:変異株の感染のスピードですが、イギリス株が40から60%速いということですが、ブラジル変異株については、イギリス変異株よりもさらに100から150%速いという理解でよろしいでしょうか?
それからもう一点、飛沫感染だけでなく空気感染もしますとおっしゃったと思うんですけど、その点を確認させてください。
E.F:B117に関しては、従来型に比べて50%感染速度が速いと申し上げました。P1(ブラジル変異株)に関しては、イギリスの著名な科学雑誌『サイエンス』で、従来型のウィルスに比べ、少なくとも2倍スピードが速いというふうに発表されています。再感染に関しましても、25%から40%あるということが発表されておりまして、つまり、免疫が多少あったとしても、それが必ずしも防護してくれるわけではないということが示唆されております。これは先ほども話にありました中和化の能力がP1に関しては低いということに起因していると言うことができるでしょう。すべてのワクチンはもともとの武漢から発生したウィルスに対して設計されております。P1についてはそれに対する中和化の能力が低いということが現在問題になっております。
空気感染するのかどうかということに関しましては、答えは「はい、その通り」です。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)も空気感染するというふうにはっきり言っておりますし、接触をして感染するというより、空気感染によりすべての型のウィルスが広がっているということができると思います。飛沫で広がると言う人もいますが、さまざまな理由があって、それについて語り出すともっといろいろと話せるんですが、これに関しては、絶対に空気感染をしていると、すべての型について、そう申し上げたいと思います。
フェイグルディン氏の話を聞くと、マスク会食だとか、(ファイザーの)ワクチンにすがりつく政府の感染対策には根本的な疑念を持たざるを得ない。今出回っているワクチンは、氏曰く、変異株(特にP1)には効くかどうかわかりません、というより端的に言って、ほぼ効かないものと覚悟してくださいと言っているように聞こえた。驚愕である。
変異株が子どもや若者への感染力が強いことも脅威だ。しかも、飛沫感染より空気感染だと(絶対に!)。学校は部活動だけ禁止するなどとのんきなことをやっている場合ではない。
追記)上の話とまったく関係ないが、これは “痛快” だったので、記しておきたい。EMILさん、いつもTweet楽しく拝見してます。
4月22日の衆議院憲法審査会での場面。維新の足立委員から「たびたび国民が改憲を求めていないとおっしゃってますが、その根拠を示してください」と質問された(からまれた)赤嶺政賢議員の答えが以下。
「2007年に安倍政権ができて、安倍政権によってもちこまれた改憲議論であるわけですよ。だから審査会では、行政府の長が国会のルールを無視して改憲を押し付けるようなやり方は三権分立に反するということで、我々は安倍改憲には反対だということを強く述べてまいりました。その安倍さんがですよ……。首相に就任以来「自分の内閣のときに絶対改憲をするんだ」と言ってきたじゃないですか。皆さんもよく覚えていらっしゃると思います。2017年5月3日の憲法記念日に、憲法に自衛隊を明記する9条改憲を提起し、2020年を憲法改正の年にしたいと、これも安倍さん、発言しております。ところが退任のときに何と言ったか、先ほど紹介しましたが、「国民的な世論が十分に盛り上がらなかった」と、このように安倍さんはおっしゃってるわけですよ。これが国民の答えではないか(拍手)、と私は思っております」。
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