ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

具志堅隆松さんのハンスト

 昨日あるTweetに目が留まった。沖縄の人のようだ……。

https://twitter.com/Oshinako/status/1367481878622658574


 親川さんという女性が書いたこのTweet
小学生の頃、団地の砂場で遊んでいると、誰かが食べたチキンの骨らしきものが出てくる。それを戦争で亡くなった人の骨と思って、綺麗に盛り土して花を飾って「ウートート」する。そういう遊びをしていた。これは祖父母の代の人たちから「少し前まではあちこちに戦没者の遺骨がある」とか「艦砲射撃で死んだ兄を担げなくて置いていってしまった」「骨を拾うことができないから石を拾い墓に入れた」という話を普通に聞いていたからではないかという。
 「ウートート」は沖縄の方言らしいが、調べてみると、「拝む」とか「手を合わせる」という意味だ。

 親川さんが終わりに書いたことばで我に返る。
今夜は雨が降り、具志堅(隆松)さんがハンストをしていて、戦没者の遺骨が混じった土砂が米軍基地の建設のため辺野古の海に捨てられる計画があることがとても苦しくてたまらない。明日にはこの計画が白紙撤回されますように。ウートートー。


 具志堅隆松さん沖縄戦の遺骨を収集し供養をするボランティア団体「ガマフヤー」の代表を務める。この3月1日から沖縄県庁前でハンガーストライキをしていて、今日で6日目(予定では最後)を迎える。辺野古の新基地埋め立て工事に沖縄戦の激戦地であった沖縄本島南部から採取した土砂を使うのは許されない、これは「戦没者を2度殺すのと一緒」だと。

ハンガーストライキ5日目 具志堅さんを多くの人が激励(沖縄テレビOTV) - Yahoo!ニュース
「土砂採取、米国も当事者」 ハンストの具志堅隆松さん、海外メディアの会見で訴え - 琉球新報デジタル|沖縄のニュース速報・情報サイト
「戦没者を2度殺すのか」沖縄戦の犠牲者が眠る“鎮魂の地” 体験者らの憤り | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス

 3月5日付「琉球新報」からの引用。

……具志堅隆松さんは4日、日本外国特派員協会の会見取材をオンラインで受けた。具志堅さんは沖縄戦で行方不明になった米兵らもいるとして「単に日本だけの問題ではなく、米国も当事者だ」と訴えた。ハンストは4日目で、県庁前には沖縄戦体験者の姿もあり、南部の土砂使用について「絶対に許されることではない」などと強調した。
 日本外国特派員協会の会見では、海外メディアから「南部の計画を止めたら辺野古の計画も止まると思うか」「中国の軍事拡張は恐れていないか」などの質問が出た。具志堅さんは「基地に賛成か反対か以前に、人道上の問題だ。戦没者が冒涜(ぼうとく)されようとしており、それを止めるストライキだ」と力を込めた。
 また、米陸軍の資料から沖縄戦で239人の米兵が行方不明になっていることや、朝鮮半島出身の犠牲者もいると指摘。問題となっている南部の採石場周辺では、今でも遺骨が見つかることなどを説明した。

 具志堅さんがハンストを続ける県庁前のテントには4日、沖縄戦で看護要員として従軍した那覇市の翁長安子さんや、消息不明になった父の遺骨を探し続けてきた糸満市出身の上原美智子さん=那覇市=らが激励に訪れた。マイクを握った翁長さんは、激戦地となった南部では戦後75年がたっても多くの遺骨が拾われずに眠っているとして「血や肉や骨が土に戻った場所を、辺野古の埋め土に使わないでほしい。人間として、法律の問題ではない」と語り掛けた。……
※個人名のあとの年齢は省いた。


 母親の命日が近づいてきたので昨日墓掃除に行った。暮に一度来ていたので、まだわりときれいだったが、春だからツクシが方々に顔を出していた。小一時間草を取って、改めて墓石を眺めてみる。
 これが掘り返されて、軍事基地の埋め立てに使われるとしたら……。風が吹き抜ける午後、摩文仁の丘に立ったときのことを思い出した。




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