ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

日刊ゲンダイの見出し

 昨日の首相の年頭会見を(テレビで)見ていないのだが、見ていたらまたゲンナリさせられただろうなと思う。「緊急事態宣言」を出さなければならない危機的状況を前に、談話と質疑で30分で終わりにしてしまう首相の会見とは何なのだろうか。Twitter上で「これはダメだ」……という嘆きや失望、怒りのコメントをいくつも見た。

 1月4日付の日刊ゲンダイの見出しがまたすごい。

【菅政権】菅政権の無策 「馬鹿な大将、敵より怖い」と国民は悲鳴|日刊ゲンダイDIGITAL


〇「変異種猛威 緊急宣言 手遅れ
〇「時短拒否 飲食店造反
〇「のけぞるような年頭所感 知事たちがこぞって、緊急事態宣言を要請する中、いまだに五輪に固執する神経は、果たして、マトモなのか」
〇「「バカな大将 敵より怖い」と国民悲鳴
〇「知事たちと責任を押し付けあい、「経済優先」で結局、追い詰められた無能を恥じない首相の怖さ。特措法改正とかほざいているが、誰も言うことをきかない大将に強権では玉砕への道」
〇「もう政府には頼れない」


 気を取り直して記者会見での首相談話をざっと読んでみると、どうもワクチンの接種ができるようになるまでしのげれば何とかなると思っているような節がある。「私も率先してワクチンを接種する」とわざわざ付け加えるところが怪しいというか、逆に危うさを感じてしまう。イギリスで承認されたワクチンが南アフリカのコロナ変種に有効かどうかはわからないと専門家が発言したばかりだ。神にすがるようにワクチンに頼ってみても、急仕上げの代物に穴がないという保証など何もない。
 さらに、相も変わらずのオリンピックの“念仏”がまた出てくる。「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証しとして、また東日本大震災からの復興を世界に発信する機会としたい……。」——これは事実として逆立ちしていて、スガにとっては、オリンピックをやれば新型コロナに打ち勝ったことになり、オリンピックをやれば東日本大震災の復興は終わったことになるのである。オリンピックをやればすべてがリセットされ、あとは総選挙……。言えば言うほど空しくなる。オリンピックの中止など昨年中に「英断」を下すべき話だ。“聖断”がないとこれも無理なのだろうか?

 オリンピックの追加予算、一部でいいから路上生活を余儀なくされている人々に回してほしい。「人類」より目の前の人である。



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