ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

スガさん、答弁がトンチンカンで痛すぎるよ

 日本学術会議の任命拒否問題について、昨日11月2日の衆議院予算委員会で、立憲民主党今井雅人議員が質問している。

学術会議 スガ「任命拒否」問題 今井雅人(立憲)の質疑【全47分】11/2 衆院・予算委 - YouTube

【詳報】「加藤陽子先生以外を知らない」のに悩んだ首相 [政治タイムライン]:朝日新聞デジタル


 「人事についてはお答えを差し控える」—— スガは予想通りの意味のない“ブラックボックス”答弁に終始した。しかも、陰鬱さを引きずりながら……。
 この総理大臣は、人に説明するのは得意ではないが、人を睨むのは得意だということがわかった。睨めば何とかなってきたのだ、今までは……。しかし、こういう姿勢は国会審議にはそぐわない。友好的だろうが敵対的だろうが、双方向のやりとりがなければ審議は進まない。無答や睨みはその双方向性を止めてしまう。

 終わりに今井議員がこう尋ねた。
 「ちょっとあきれました。もう時間がありませんので……。総理、最後に、クローズアップ現代を見たかどうかわかりませんけど、今回任命から外された6名の中で、中国の手先だとか、デマに惑わされて、誹謗中傷を受けて困ってらっしゃる方がいらっしゃいます。そして、その教えていただいている学生さん、自分の就職に不利になるんじゃないかって、すごく不安に思ってらっしゃるそうですよ。こんな事態を招いたのは、総理のせいですよ。学生まで不安にさせるようなことをしでかした、その責任はどうお考えですか?」

 これにスガは手元の紙を見ながらこう答えた。
「実態として学術会議の機能、役割、会議による提言などについて、国民はほとんど知らないというのが現状じゃないかと思います。学術会議は公費を投じる国の機関であり、科学の観点から社会的課題の解決に向けた提言を行うなど、国民の期待に応えるためには、そのあり方を考える必要があると考えます」。

 あなたの浅薄で違法な判断により被害を受けている人がいます、責任を感じないんですか? という質問に対する答えとして、これはトンチンカン過ぎる。まさに双方向性を“破壊”する一撃である。これなら「お答えを差し控える」(ノーコメント)の方がまだましだった。

 こういう方が国を代表して外国の首脳と交渉をするのだろうか。「拉致問題」、「北方領土」……。いや、もうとにかく、すごいものを見せられた感じだ。

 


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