ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

スガのオフレコ独占インタヴュー?

 いつもの戯言です。

記者:今日、総理に独占インタヴューすることになりました望月と申します。よろしくお願いします。
スガ:げっ! 文春の『政治家の覚悟』再刊記念企画なのに、なんで、あなたが…。
記者:あれれ? 私は総理の「朝食オフレコ独占インタヴュー」と聞きましたが。この度、めでたく、くじに当たりまして……えへへ。
スガ:あなたの質問に答える必要はありませんよ!
記者:いやいや、総理、それは、総理が官房長官時代の話ですから。オフレコですし、今は日本国の総理大臣なんですから、ひとつ度量のほどを見せていただかないと。
スガ:まあ、いいでしょう。でも、質問は前もって知らせてくれないとね。
記者:オフレコですから、カンペはいりませんよ、総理。ぜひ下を見ないでお願いします。
   早速ですが、日本学術会議の任命拒否の問題が尾をひいています。総理は、「総合的・俯瞰的」という言葉をつかって拒否の理由を説明されていますが、もう少し具体的な説明をいただけないでしょうか。
スガ:それ以上の説明はありませんね。それに尽きるということですよ。
記者:任命されなかった6人は安倍政権時代に政府の方針に批判的だったと言われてますが……。
スガ:それは私は知りません。原案つくったのはスギタですから、そっちに聞いてみてください。
記者:でも、最終的には総理大臣が任命するわけで、総理に責任があるのではないですか。
スガ憲法何条だかに、公務員の選定・罷免は国民の権利だって書いてあるって聞きましたよ。
記者憲法15条のことでしょうか。でも、これは総理大臣の裁量で公務員を任命できると書いてあるわけではありませんが……。
スガ:国民の代表が総理大臣なんだから、そういう解釈でいいってことにしたんですよ。
記者:「解釈」ということですが、1983年に当時の中曽根総理大臣が政府の任命は形式的なものにすぎず、学問の自由独立は保障されると国会で答弁してますが……。
スガ:今回の件が学問の自由独立をいささかも侵害してないのは明らかです。個人的には学問になんぞ興味はありません。
記者日本学術会議が軍事研究に消極的な姿勢を示していることが今回の人事介入の背景にあるとの指摘がありますが……。
スガ:そのご指摘は当たりません。いずれにしても、日本学術会議は「国民に理解される存在であるべきだ!」ですよ。10億円も税金を入れてるんですから。
記者:でも、その予算の半分以上は事務局の人件費で、会員の先生方は年度末になると交通費が自腹という話です。Go to トラベルの事務局職員の手当などの大盤振る舞いと比べると気の毒な感じがしますが……。
スガ:大手の旅行業者からは日頃からいろいろと支援を受けていますが、学術会議から「支援」を受けたことはありません。
記者:いや、支援の有無じゃないでしょう。税金はスガ総理の私物じゃありません。日本学術会議は政府から独立した組織なんですから、政府を支援してたらおかしいじゃないですか。
  これに限らず、政府のコロナ対策は結局、大手中心ですよね。中小に支援の手は差し伸べなくていいとお考えなんですか?
スガ:そんなことはありませんが、今度「成長戦略会議」の委員になったアトキンソンや竹中ヘイゾーが日本全体の生産力を底上げするには中小企業を整理しなければと言ってますからね。
記者:それは、コロナ禍の今、とるべき政策なんでしょうか。失業や倒産は増え続けてるんですよ。
スガ:しょうがないですよ、識者がそう言ってんだから……。私は何もわかりませんよ。
記者:識者の言うことに従うなら、日本学術会議の「識者」の言うことも聞いてもらわないといけませんよね。
  そういえば、スガ総理はまだ国民に向けて所信表明演説をしてませんが、その前に外国訪問をするのは順番が逆だという声もあります。
スガ:国会がないんだからしょうがないでしょう。別に順番が決まってるわけではないし。もし、それが「前例」だというなら、「前例打破」が政権の方針ですから。
記者:いやいや、国会を開けばいいと思いますが。首相指名のあとすぐに閉じる必要はないはずです。それに、このコロナ禍の出入国はきわめて神経質になる問題です。こんなときにあえて外国を、しかもヴェトナムやインドネシアを訪問する緊急性はあったのですか?
スガ:両国はコロナ感染が抑えられている国々です。また、東南アジアの主要国との関係を深めることは、南シナ海の安定のためには必要不可欠です。アセアン重視、アセアン大好き、ですから。
記者:その「大好き」なアセアンを“アルゼンチン”と言い間違える場面がありました。単純な誤読とはいえ、これはちょっと失礼だったのでは……。
スガ:日本語で話してるから、現地の人にはわかりませんよ。通訳が忖度するでしょう。誤字誤読なんて、アベ前総理やアソー副総理に比べれば、かわいいもんです。それに日本国の総理大臣には、学問とか教養とかは必要ない。むしろ「邪魔」なんですよ。
記者:そんな開き直られると、国民の一人としては恥ずかしいんですが……。
スガ:われわれは日本国民から選ばれてるんですから。恥ずかしいのはそんなのを選んでる国民の方ですよ。
記者:いや、国民の側に責任があるのは確かですが、だからといって、総理大臣が無知、無教養でいいわけではないと思いますよ。
  さて、来週から臨時国会が始まりますが、コロナ対策など課題山積です。
スガ:「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証として東京オリンピックパラリンピックを開催する」——これに尽きると思います。
記者:いや、総理、「これに尽きる」ってことはないでしょう。他にも課題はあるし、第一、ヨーロッパでは感染者が急増していて、オリンピックどころではないだろうという声が高まっていますよ。1年以内にはスガ政権の下で総選挙もあります。自民党の選挙の顔はスガさんになるわけですが、いかがですか?
スガ:私が選挙の顔になるかどうかはわかりませんよ。来年9月に党の総裁選挙があるでしょ。そこでアベ前総理がもう一回出馬して総裁になって、そのまま総理に指名されたら、すぐに衆議院を解散して総選挙をやるっていうシナリオもあるんでね。
記者:ええっ? 誰がそんなこと言ってるんですか!
スガ:アベさんに決まってるじゃないですか! 俺にやらせろって言って聞かないんですよ……。
記者:はあ……。

 お店からは以上です。


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