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日常と世相の記

日本学術会議 2016年夏 補充人事見送り

 10月3日付朝日新聞デジタル学術会議人事、安倍政権も難色 理由不明示のまま欠員に」(宮崎亮 記者署名記事)によれば、アベ政権時代の2016年夏、日本学術会議に3人の欠員が生じ、官邸側に推薦候補を打診したところ、2人について官邸側が難色を示したため結局推薦は見送られ、翌年秋まで欠員3名のままになった。また、このときも、官邸側から「理由」は示されなかったとのこと。

 やはり、今回の6名の「任命拒否」には前段(2018年の内閣法制局の了承)の前段(上記2016年夏の補充人事見送りがあったことになり、スガ首相はこの流れを踏襲したことになる。

 以下、上の10月3日付記事を部分引用する。

学術会議人事、安倍政権も難色 理由不明示のまま欠員に:朝日新聞デジタル


日本学術会議」が推薦した会員候補105人のうち6人が任命されなかった問題で、安倍政権時代の首相官邸が2016年の補充人事の選考過程で難色を示し、3人の欠員が補充できなかったことが3日、複数の会議元幹部と、官邸幹部への取材でわかった。
 会員人事を巡っては安倍政権時代の18年11月、学術会議が推薦した人を「必ず任命する義務はない」ことを確認する文書を内閣府が示し、内閣法制局が了承したことが明らかになっている。官邸による人事への関与は、その2年前にもあったことになる。

 当時の複数の学術会議幹部によると、16年夏、会員が70歳の定年を迎えて生じた3人の欠員を補充するため、幹部らによる選考委員会で候補者を選んだ。その後、推薦候補を3人に絞る前の段階で、会議の事務局が3ポストにつき各2人の名前を優先順位をつけて官邸に示したところ、会議側が上位に推す2人について官邸側が難色を示した。理由は明かされなかったという。

学術会議側驚き 苦い経験に
 2人は高い実績をもつ人文・社会科学系と理学・工学系の研究者で、選考委員らは「なぜ難色が示されるのか」と驚いたという。選考委は対応を議論したが結論は出ず、結局、候補を推薦せずに3ポストは17年秋まで欠員に。
<中略>
…….補充人事で1ポストにつき2人を事前に示す方法について、別の元幹部は「ある時期からそうなっていた。それまでは上位に推した人を正式に推薦し任命されていたので、官邸側に『選んでいる』形を取らせるためのやむを得ない『妥協』だと思っていたが、その後、今回の(6人を任命しない)問題が起きた。甘い判断だったと悔やんでいる」と述べた。
<以下略>



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