ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

スガさん、生活保護世帯は“高止まり”だよ

 自民党の総裁選挙で3候補者のテレビ討論会が各局で企画された(らしい 見てないので……)。出来レースの討論会とはいえ、次期総理大臣がどんなことを考え、どんなことを言うかは、「国民」の一人としては興味がないことはない。
 先週9月8日火曜の夜の報道番組「NEWS23」のテレビ討論会で、スガ官房長官アベノミクスの成果のひとつに生活保護所帯の減少があると強調したという。

 「格差ってよく言われるんですけども、生活保護所帯ちゅうのは、このアベノミクスが始まって、減り始めたんです。少なくなり始めていますから。ここは数字で明らかに生活保護所帯が減っていますので、そういう意味では、いろんなとこに効果があるのではないかなというふうに思っています」

 これについて、毎日新聞の記者が「ファクトチェック 実は増えていた 「アベノミクス生活保護世帯は減少」菅長官発言は不正確」という記事を書いている(9月12日付配信)。有料記事のため肝心の部分までは読めなかったが、自分で調べてみると、世帯数については、ここ4年ほど微減しているだけで、アベノミクスが始まったという2013年以後「減少」に転じたと強弁するほどではない。“横ばい”ないし“高止まり”が妥当なところだろう。むしろ、「小泉改革」以後に急増していたことが強く印象づけられる(※ここ数年微減だとすると、統計自体に不信感があるだけに余計なことを想像してしまう)。

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 石破氏、岸田氏、きちんと反論した方がいいよ。あんた方の利益のためではなく、「国民」の利益のために……。アベノミクス生活保護世帯は減少ではなく、高止まりだ、と。
 まず、この「言ったもん勝ち」の風潮を変えないと、よくならんと思う。

 なお、グラフは「フィナンシャルフィールド」7月3日付、松浦健二「生活保護を受けている人数と世帯数はどう推移している?」より借用した。


ファクトチェック:実は増えていた 「アベノミクスで生活保護世帯は減少」菅長官発言は不正確 - 毎日新聞

生活保護を受けている人数と世帯数はどう推移している? | ファイナンシャルフィールド




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