7月11日土曜の夕刻にＴＢＳの「報道特集」をたまたま見た。件の「森友問題」で亡くなった赤木さんの奥さんが、当日の午後に取材に応じたというホットな内容。テレビの取材に応じたのは初めてとのこと。後日まとまった形で放送されるかも知れないが、今回は導入部だけ。奥さんの「人間が壊れていく姿」という言葉が何とも悲痛だった。
公務員として普通に暮らし、普通に仕事をしていた人とその妻を、“巨大なウソ”が巻き込んで、人としての良心と誇りを蹂躙した。……これは数年前に一人の公務員とその妻を襲った偶発的な出来事では済まないと思う。今や、この国の国民全体がこの“ウソ”に巻き込まれている。しかも、目下、この“ウソ”は正そうと思っても正せないのだ。毎日、毎日こんなものに慣（馴）らされ続けて……。他にも人格を壊され、あるいは、現在進行形で壊されている人は大勢いると思う。壊された「自分」と人はどうやって折り合って生きていくのだろうか？ とても他人事とは思えない。
Twitterを眺めていたら、ryotaさんがこの番組の動画を上げてくれていた。感謝して引用させていただく。短いが、以下にインタビューを起こしたものも掲載する。
https://twitter.com/ggzhmru2/status/1281928812071018496
＜１１日（土）報道特集でのインタビュー＞
金平キャスター：一番辛かったことは何ですか？
赤木さんの奥さん： やはり、主人が改ざんしたあとから、暗い表情になって話もなかなか……。楽しい、元気な人間やったのに、話しなくなって、人間が壊れていくのを目の前で見たんですね。で、最後は普通の会話もままならないというか、もう会話もできないような、自分のことを叩いたりだとか、叩いて叫んだりだとか、もう人間が壊れていく姿をずっと見てたのが一番辛くて、それを助けれ(ママ)ないのもつらかったです。
（夫は）常に横にいてくれてると思うので、一緒に喜んでると思うし、たぶん褒めてくれてると思うので……。こんなこと本当はしたくないけど、夫のために頑張ろうと勇気を振り絞ってます。
