ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

小池都知事へ 都庁職員の声

 東京都知事選の投票まであと一週間となった。都民ではないので、投票はできないが、関心はある。

 東京都の自治体専門紙「都政新報」というのがあるらしい。今年1月に、「小池都政 虚像と実像~第1部 都職員アンケート」という6回にわたる連載が組まれ、都庁職員の生の声が掲載されているらしい。以下、ジャーナリストの山口一臣さんの6月26日の記事より一部引用。

東京都民に知ってほしい 小池百合子の「通信簿」 職員の評価は歴代最低、あの舛添さんより低かった!(山口一臣) - 個人 - Yahoo!ニュース

 アンケートは昨年11月から12月にかけて行われ、小池氏の再出馬についても問うている。賛成が21.5%に対して、反対が42.6%と倍近くもある。なぜ、こんなにも評価が低いのか? 職員のナマの声を拾ってみると、やはり小池氏の生き様や人間性に問題があることがわかる。ここは、都民にぜひ読んでもらいたいところである。
■自分の評価を上げることしか考えていない
「自分をよく見せることしか考えていない。特定の会派を悪玉にするやり方はワイドショー的には盛り上がるが、本当に都民のためになっているか疑問」(50代・本庁部長)
「知事のワガママや思い込みで手戻り(前の段階に戻ってやり直すこと)になる事例が多すぎる。都合の悪い事は聞く耳を持たない」(50代・本庁部長級以上)
「彼女がいることで都政が受けるダメージは計り知れず、辛うじて効果のある事務方の施策もすべて無になってしまう。知事不在の方がマシ」(40代・本庁課長級)
「周囲や対立者をおとしめて自分の評価を上げることしか考えていないと感じる。『守るべきもの』『変えるべきもの』という本質以外で物事を進めている」(40代・出先課長級)
「自分の政治的なパフォーマンスのために都政を利用している。都政の将来を考えていない」(50代・本庁部長級以上)
「すぐに成果が出るものや、一見、都民受けするものに飛びつく傾向が強い。もっと長期的視野に立って、都民にとって本質的に必要な政策を進めてほしい」(50代・出先課長級)
 東京都民が知ることのない、小池氏の現実の仕事ぶりがこれなのだ。知事を間近に見る職員と、都民の意識の乖離に驚くだろう。
「自らの政治的位置づけを優先するやり方は信頼できない。本来であれば安全宣言を出す立場でありながら、『安全と安心は違う』などと都民の不安をあおり、政治的に優位に立とうとするなど、人として信じられない」(50代・本庁課長代理級)
■利用価値があるかどうかが判断の基準……
 職員が異口同音に指摘しているのが、小池氏は都民や都政のことをほとんど考えていないということだ。自分にとって有利か不利か、あるいは利用価値があるかどうかがすべての判断基準のようなのだ。
 知事就任直後から揉めにもめたのが豊洲市場への移転問題だった。この時も石原元知事を“悪者”に仕立てて気勢をあげたが、「築地は守る、豊洲も活かす」などと適当なことを言って、結局、移転を2年遅らせただけで、「築地を守る」ことはしていない。こうした市場問題についても職員の評価は最悪だ。
「2年の時間と無用な費用を投じただけであり、市場業者の寿命が縮んだ。(中略)最終的には方針を踏襲しただけ。築地を守る取り組みは何ら行っていない」(40代・本庁課長代理級)
「盛り土をしなかった理由を整理もせず、処分が先行し、『自分が良く見られよう』としているのが良く分かる。八方美人的な発想だ」(50代・本庁課長代理級)
「知事就任前からオリ・パラに向けて環2を何とか間に合わせようとした所管の思いと努力を無駄にした罪は重い。レトリックや屁理屈で逃げた感が否めない」(50代・本庁課長級)
 そのオリンピックでも、小池氏は存在感を発揮できなかった。
IOCや国から本当の意味で相手にされていないことが露呈した。知事は静かにしていた方が良かったのではないか」(40代・本庁課長代理級)
■このままでは都庁が最低の組織になる!
“粛清人事”によって職員をコントロールしようとしているのは、まさに小池氏の真骨頂といえるだろう。
「人事は納得性も公平性もなく、職員の士気低下が著しいのではないか」(50代・本庁部長)
「あからさまな懲罰人事により職員を委縮させた」(40代・出先部長級)
「懲罰的人事で幹部が萎縮して、自由にモノが言えない雰囲気があるのでは」(50代・出先課長)
「下命のプロセスが不明&ブラックボックス。側近の過度な忖度に拍車がかかり、泥沼状態。知事の覚えの良き人材ばかり処遇されるため歯止めがきかない」(50代・本庁部長級以上)
「思いつきの政策と自分の存在価値を高めるための言動、見せしめ。こんな都政を続けたら職員は委縮し、知事の一挙手一投足に一喜一憂する最低の組織になってしまう。既に危険水域に達している」(50代・本庁部長級以上)
 こうした小池氏のやり方に、メンタルをやられる職員も少なくないという。
 ここに紹介した職員のナマの声はほんの一部だ。これが「東京都知事」としての小池氏の真実なのだ。しかし、繰り返すが、多くの人の目に触れることはない。東京都の有権者はこうした真実を知った上で、選挙に臨んでほしいと思う。
 最後に、私はよくわからずに図書館まで足を運んでしまったが、ネット上でも「都政新報」の当該記事にアクセスできることが後でわかった。有料(300円)だが、読む価値はある。もちろん、「ナマの声」は批判ばかりではない。自分の目で確認して、よく考えてほしい。下にURLを貼っておく。一人でも多くの東京都民に拡散をお願いしたい。
【おうち都政新報小池都政 虚像と実像~第1部 都職員アンケート

小池都政 虚像と実像~第1部 都職員アンケート(6)【都政新報2020年1月24日号】|おうち都政新報|note


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