ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

「#検察庁法改正案に抗議します」

 昨夜NHKニュースを見ていたら、ツイッター検察庁法改正に抗議する著名人の投稿が相次いでいると言っていた。ほんの申し訳程度の内容と長さだったが、NHKでさえニュースで伝えるようになったのかと驚いた。「検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグをつけた投稿は昨日の10日15:30の時点で380万件超。夜には470万を超えたとのこと。
 マスクも10万円給付も延々と時間をかけ、しかも内容も全く不十分なのに、検察庁法変更などという“不要不急”なものはスピーディーに通そうとする。その理由はまさしく「自分(たち)を逮捕させなくすること」。黒川を検察のトップにすえれば大丈夫。黒川の定年は閣議決定で半年だけ延ばし、その間に現在のトップを辞任させようと圧力をかけたが応じない。こうなりゃさっさと法律を変えるまで……。いや、これは本当にわかりやすい。普通はこういう「わかりやすい」ことはしない。あるいは、「わかってしまった」段階で(いったん)引っ込める(次の手を画策する)ものだが、現政権はこういう“無粋”な手をつかうことに何ら躊躇しない。
 それにしても、当の黒川弘務・東京高検検事長はどう考えているのだろうか。ふつうここまで自分のことが世間で話題にされたら、潔く身を処すということにならないのだろうか。まあ、ならないからこうなってるわけだが、「#検察庁法改正案に抗議します」のTwitterを眺めていて、一人だけ、「彼も弱みを握られてるんだろう」と投稿している人を見つけた。

立川談四楼 (@Dgoutokuji) | Twitter

 この「弱み」とは何だろうか。もちろん想像もできないが、文春オンラインの記事を見ていたら、ひょっとして底知れない話なのかとも感じた。末尾だけ引用させていただく。

(4ページ目)“定年延長”黒川弘務検事長に直撃取材 検察庁法改正で「安倍政権ベッタリ」の検事総長が誕生する | 文春オンライン

「皮肉なことに黒川氏の犬の散歩以外の趣味は麻雀とカジノ。休日にはマカオや韓国にカジノに出掛けることもあるそうで、カジノの内情を知る彼はIR捜査に一見積極的だった。河井氏についてもかつて法務副大臣だった頃の高圧的な態度が我慢ならなかったようで、捜査にはっぱをかけていた。つまり、彼は捜査を煽る一方で、官邸には調整役として恩を売る。彼が“腹黒川”と揶揄される所以……。

 この政権はみんな脛に傷を持ち、互いの傷をなめあう関係なのだろう。誰か一人が空気を読まずに共謀関係を破って“真実”を語れば、芋づる式に全員お縄になりかねない。そして、これは現政権に限った話ではなかったかもしれないし、日本だけに限った話でもないのだろう。「共謀関係=グル」はアメリカとの間にもあり、戦後ずっと保持されてきていて、何か日本政府がアメリカの意向に沿わないことをしようとすると、アメリカから「暴露するぞ」と脅されるから、結局言いなりになってきた。構図はよく似ている。

 話が大きくなってしまったが、まずは、このような暴挙、愚行を止めたい。

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