ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

新型コロナの「遺伝指紋」

 新型コロナウィルスは、その「遺伝指紋」から17ものタイプがあることが判明したと、アメリカ・ドレクセル大学のZhengqiao Zhao氏らがまとめ、4月7日に学術雑誌「bioRxiv」に掲載されたという。

nazology.net

 一見してわかるように、茶色が主流の日本は他国とは全く異質の「ガラパゴス」だ。分析によれば、日本では、2月10日段階で中国で主流だったものの亜種(少数派)が主流を形成してきたが、3月11日以降オレンジのヨーロッパ型の検出が増えてきたとのこと。東アジアからはじまったウィルス感染がヨーロッパを巡り、ヨーロッパの観光客などに紛れ東アジアへ戻ってきたきたということらしい。ちなみに初期段階で強烈な封鎖策がとられた中国などでは、このようなUターン現象はみられないという。

 このコロナ・ウィルスの変異のスピードが速いことは以前から指摘されていたが、すでにこれだけのタイプに分かれ、なお「進化」が進んでいるということになると、薬やワクチンの開発も、ウィルスの変異との“イタチごっこ”にならないかと思えてくる。