ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

2020年春 コロナ禍に

 日増しに大変なことになってきている。2020年は100年先にはどんな風に記録されているのだろう? 
 ちなみに、100年前の1920年の今頃はどうだったのだろうか? 歴史年表を調べてみると、1920年1月10日 ヴェルサイユ条約発効、同年3月19日 アメリカ上院ヴェルサイユ条約批准否決...…などと書いてある。1920年の春頃というのは、1914年7月末から始まった第1次世界大戦が1919年秋にようやく終わり、その後始末をどうつけるかいろいろと難渋していた頃だったと思われる。そして、忘れてならないのは、1918年から猛威を振るっていたインフルエンザが、1920年の春の段階でもなお終息してはいなかったことだ(最終的終息は1920年12月と言われている)。
 
 今ソメイヨシノは早くも満開を迎えている。明日で3月が終わり、この国では年度が切り替わるけれども、気分を一新させて新たなスタートを、というわけにはとてもいかないような状況だ。そんな時に、志村けんさんがコロナ感染による肺炎で亡くなったというニュースを知ってびっくりしたが、これには外国からも次々とお悔やみの言葉が寄せられている。数日前に録画とはいえ、テレビに出演していた人がこんなに短期間でこの世を去るとは…。それほどまでに感染症の危険が身に迫るような世の中になっていたとは…。

 これから随時自分の眼から見える日常や世界の断片を切り取って、あれこれ考えていこうと思っています。「神は細部に宿りたまふ」とか、「一事が万事」?とか、小さな世界から遠くの世界が見渡せるように。そして、知性と感性が劣化しないように。